はじめに ― 私の脆弱性(年末年始のいつもの不安)
「はぁ…今年もやり残しばかり」― 大晦日/元旦に湧いてくるこの気持ち。隠さず、非難せず、やさしく「おうち」に招き入れます。声をかけましょう。「温かいお茶でも飲んでいって、少し話そう」。 (やり残しばかりで) 自分はダメだ。この種の”core-berief”は、人類78億人といえど、僅か20個程度と言われています。軽く2−3億人もが、私達と共通する気持ちを持ちえます。最初は40点!と思ったけど、1つ1つ手帳・Blogを振り返ると、一生懸命取り組んでいたことに気が付きます。
2024年の抱負
(1) 夢ノートと10年計画
2014年2月28日、私は「30代の10年計画」(第1版)に途方もない夢を書きました。何度も何度も改訂をし、毎日早朝に、計画とミッションを確認し、努力を自分なりに継続いたしました。
(2) 2023年は40〜60点
不思議な事がおきます。到底叶わないと思って書いた夢は、実現されました。もちろん、まだ達成できていないことも山程ありますし、2023年を振り返ると、セルフコンパッションの観点から自分を慈しみ褒めつつも、(謙虚に見せるとかではなく)「うーん、40-60点」と思います。
(3) 2024年は重要な準備の1年
いま、次の10年に向けて、年末の時間のほとんどを計画改訂に費やしています。
2024年2月28日からいよいよ40代の10年がスタートします。一層謙虚な姿勢で、「happy to help」のマインドで、感謝を形にしていきたいです。10年計画の改訂のために、2024年初頭は色々とご相談させていただくこともあるかと思いますが、どうぞご助言ください。
2023年トップ5(皆様から与えていただいたもの)
皆様には、見えるところ見えないところを含め、2023年、本当にお世話になりました、心からありがとうございます。
第1位 リーガルリスクマネジメントの教科書
多くの方のご支援が、冥利に尽きた出来事でした。私のミッションである「最高のアドバイス(法律に限らない)」を形にできた、自身渾身の書籍です。1冊1冊、手にとってくださった法務部門の方々、弁護士・法律家の皆さまが、きっと喜んでくださると願いながら作り上げました。本書を通じて「事業部の夢を叶える」日本の法務部の環境整備に1つ貢献できていると考えています。それほど、大変うれしい1冊でした。ドリームチームを作りたいという起業家の如き熱い想いに応えてくれた星井先生・大舞先生、推薦文を書いてくださった日本の企業法務を支える名だたる先生方・起業家の皆様、日本加除出版のチームの皆様、そして出版に携わってくださった多くの方々、本書を手にとってくださった方々に、深く頭を下げてお礼申し上げます。
本書をきっかけに新しい御縁に恵まれました。特に、NHK(Eテレ)で「5×5リーガルリスクママトリクス」が紹介されたことは、記憶に強く残っております。永瀬廉さんとの共演の感想に関する多数のお問い合わせをいただいたことも思い出深いです。
また、リーガルリスクマネジメントに関して、本年も多くの法律事務所様・大学/大学院様・企業法務部門様での講演の機会を頂戴しました。心から感謝いたします。特に、長年お世話になっている先生が在籍する長島・大野・常松法律事務所様、TMI総合法律事務所様、クリフォードチャンス様(順不同)からのご講演は忘れられないものでした。
第2位 法曹界の未来を担う学生さんとのお時間
私は、未来が広がる学生の皆様に、価値を提供できる瞬間がとても好きです。企業法務部門の講演についても何十回も練習しますが、大学での講演はさらに練習します。「この人のプレゼンテーションは本気だ」「ここまで準備してくれていたのだ」―とすぐに分かってもらえるからです。以下、2023年の大学・大学院講演の一部となります。お招きくださった先生方に心から感謝申し上げます。
(1) 東京大学
(2) 京都大学
(3) 九州大学
(4) 一橋大学
(5) 立教大学
私が学生時代、お忙しいことは承知で、「本当にこのSpaker準備してきたのか??」「思いつきで話してないか??」というような杜撰な講演にも何度か遭遇しました。自分の時間より、集まってくださった方のお時間の方が何十倍も大切、という基本的な登壇者のプロフェッショナルマインドがあれば、このような気持ちは生じなかったと未だに思うことがあります。学生の皆様に最高のものをお届けすることは、実務家の使命だと私は考えております。そこから憧れが生まれ、法曹志望者が増えることもあるかもしれません。手抜きはバレバレです。
既に十分なお時間を与えていただいております、もしも、2024年も新しいご縁があればと願っております。
第3位 ALB Japan Law Awards 2023 及び GC Powerlist
AirbnbでAssociate General Counselを目指すため努力を続け、いつの日か、日本屈指の組織内弁護士として企業に貢献する人材になるためには、日々の仕事こそが最も大切なものです。新型コロナで瀕死の状況であった旅行業界にも明るい兆しが見え始め、このような苦しい中、華々しい案件がなくてもしっかりとお取り組みをみてくださっている方々に心から御礼申し上げます。
これらの受賞をきっかけに、新しいご縁・講演会を頂いたことも忘れておりません、夢のようなお時間であり、happy to helpの精神が体現できたと思います。
新しい9年目も1つ1つ心を込めてお仕事いたします。
第4位 心理学(学士)・公認心理師
私のミッション「最高のアドバイス(法律に限らない)」を提供するためには、もっと人間の心のメカニズムを理解し、自分の心理的基盤をより強固にし、かつ、相手のお気持ちに寄り添えるような人間でいたいと願っております。私は、得意分野も限られており、普通の人が普通にできることを、意識してパワーを使って時間をかけないとできない課題もあり、このような従来の苦手領域について、2年間、一生懸命仕事をしながらも勉学に取り組めたことは、自分を少し褒めてあげたいです。この学びが生涯を通じて、ミッションの実現に役立つと考えております。
また、月刊登記情報様では連載のチャンスを与えていただきました。心からありがとうございます。
第5位 弁護士法第72条(リーガルテック)への貢献
弁護士法第72条の研究が公表できたこと。N&Aの俊英の2人(角田龍哉先生、玉虫香里先生)との研究・議論・執筆の時間が忘れられません。
(番外) “終”活の1つを無事に遂行―紺綬褒章
東京大学法科大学院が伝統として誇る「ローレビュー」の継続に使っていただけることが決まり、終活の1つである学恩返しが実現できたことは、本当に嬉しかったです。2024年2月末に、東大にて伝達式に参加予定です。
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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
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