新規登壇:TMI総合法律事務所様|成長を叶えるリーガルリスクマネジメント―“向上”及び“人の輪”に資する臨床法務技術

(*) TMI様綱領(mission statement)より敬意を持って抜粋

TMI総合法律事務所様

TMI様の研修委員のパートナー弁護士の皆様、そして、参加してくださったアソシエイト弁護士の皆様に、感謝申し上げます。以下FBからの転載です。

(1) 御礼 

6月は、株主総会のため、法律事務所は最もご多忙なシーズンの1つです。激務のあいまをぬって、ご聴講くださったTMIのパートナー・アソシエイト弁護士の先生方に感謝申し上げます。喜んでいただけたこと、下記に述べる通り、一生懸命準備していたので嬉しかったです。

(2) 嬉しいフィードバック

終了後、ニコニコして退出されるアソシエイトの先生方のご様子が嬉しく、また、パートナーの先生方(研修委員)との夕食では「聴衆を意識した綿密な工夫がわかった」「聴衆に対するリスペクトに感動しました」とのフィードバックを頂きました。感無量でございました。

(3) 講演を少しでも良くする工夫メモ

ア 組織の価値・ミッションを調べたか

https://www.tmi.gr.jp/about/strength.html

当初不勉強だったのですが、TMI様の綱領や採用ページを含む企業理念の根っこの部分を丁寧に調べ学びました。この「若手研修会」の90分で講師が、聴衆のミッションの実現に最大限お役に立てることを探す、これがスタートです。

Face to Faceのライブ会場、それも広く、聴衆の状態は「金曜日夜(+超多忙な6月の時期)…どう考えても、誰しもやや疲れ果てて集中力もあまり高まらない」状況。他の仕事が優先順位として頭の中にあるアソシエイトの先生に「90分をどう楽しんでいただけるか」だけを準備の段階で、わくわく試行錯誤して考えたのが今回の結果につながりました。

イ 録画じゃなくてよかった、の一言を頂くために

講演会でご満足いただける「体験」というのは「自分が話したいことを話す」ことでもなく、「情報を羅列したスライドを読み上げる」ことでもない、と私は考えております。もし、スライドの文字情報で足りるのであれば、資料を好きなお時間に読んでいただければ(忙しい)弁護士の方々にはそれが最適です。

まして、ライブの必要はなく、あとで2倍速で録画を聞けば情報は得られます。では、ライブで楽しんで頂けるもの、逆に、「録画」「スライド」だけでは足りないものを楽しんでいただけることが求められると私は考えています。

今回は参加された先生には「もしもし、おばあちゃん」というフレーズで、会場が一体になった笑い頭をひねった、「あの」共通する体験をきっと思い出して下さると思います。

頭のいい弁護士の先生が、何人も、2本の糸の巻き方を、「もしもし、おばあちゃん」と電話口で語りかけるように描写するのに四苦八苦するシーンは、「リーガルリスク」の共通の枠組みの必要性を一緒に考える体験となったと言えるでしょう。

ウ 1に聴衆、2に聴衆、3に聴衆

今回、TMI吉井先生含む研修委員会の綿密なサポートが、体験を最大化してくれました。研修ゴール打ち合わせ、聴衆の詳細な情報、視聴体験を最大化するための会場スクリーン・マイクの設営相談、どれも細かいですが、聴衆の情報・状態・関心は、講演をお受けした段階でできる限りの情報を伺い、自分でも調査すべきと思います。

(4) 最後にあとは練習です。

繰り返し繰り返し早送りでリハーサルをします。立ち位置、言葉、スライドにつかう具体例、アイデアは沢山書き出し、絞り込みます。

いつも申し上げている通り、ある起業家は、私に「投資家へのプレゼンは100回練習する。逆に、自分の人生をかける場面で、なんでしない?できないの?と思う。」とさらりと話してくれました。

<架空の事例ですが> 忙しい弁護士1人の90分…仮に100人弁護士が聴講にいらっしゃれば、9000分=150時間、タイムチャージ(本当に適当に仮に1時間4〜6万円とする)で考えたら、”600〜900万円”を遥かに超える価値・時間をお預かりするわけです。そうでなくても、150時間は「1人の人間の時間」に置き換えると6.25日。講演というのは私にとってはそれくらいの重みがあるやり甲斐のあるお仕事です。私もまだまだ勉強中です。

もしこの投稿をみて共感くださった若手弁護士の方がいらっしゃいましたら、プレゼンのチャンスがあれば、100回とはいわず、20回はリハーサルをすると、少し素敵なプレゼンができ、聴衆の方に喜んでいただけるとこっそりお伝えしたいです。私もまだまだ聴衆の方に楽しんでいただきたいです。一緒にがんばりましょう。

改めて、今回の貴重な機会をありがとうございます。TMIの皆様に心から敬意と御礼申し上げます。

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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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