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紺綬褒章│学恩返し貯金(2):司法修習生の初任給から166ヶ月間、毎月3万円を積み立てた500万円を学恩ある東大ロースクールへ寄付、から約1年後

1. 東大からメール着信 📧

早速ですが、先般の渡部様からのご寄付に対して国から紺綬褒章が授与されることが正式に決定いたしました。

本日の官報に掲載されましたので、添付ファイルをご参照ください。

📧 東京大学のご担当者様から頂いたメール

先刻、東京大学からメールで速報をいただきました。

2. 本日付けの官報

官報を見ると、確かに、紺綬褒章(Medal with Dark Blue Ribbon)欄に、親が与えてくれた自分の氏名がございました。

3. 166ヶ月 x 3万円の背景

経緯を、以下、3行でまとめます

  • 昔々、私は、司法試験合格後、外国弁護士の「ノブレス・オブリージュ」(喜捨)を何かの本で読む機会があり、すごく心に響きました。
  • しかし、今だからお話できることですが、本に書かれていた給与総額の10−20%の寄付・喜捨(なお、数字は記憶が定かではありません)は、当時の自分には、続けるには高い壁のように思え、「自分にできるだろうか」という不安もあり月3万円に決めました。
  • そして、月日は流れ、166ヶ月。500万円がついに貯まりましたので、約13年ちょっと前の志の通り、全額を、学恩を返すために寄付しました。
写真:宍戸副専攻長とともに東大本郷キャンパスにて12月吉日撮影
許可:学内での撮影及び本掲載には、事前のご了解をいただいております。

詳しくは、上記当時のBlog記事をご高覧ください。

4. これを励みに、より謙虚な姿勢で一層邁進します。そして、着想を活かし、少しでも世の中に貢献できることを発見して参ります。

上記2022年大晦日/2023年元旦の記事にも記載の通り、「学恩返し貯金」のプロセスにおいて、多くの恩師や尊敬する法曹の先達からお話を伺い、自身の寄付等のご経験に基づいて多くの教示を頂くとともに、社会にも福祉にも大学にも、広く貢献されているご姿勢も学ばせていただきました。

量も質も、先達のご貢献には到底至りませんが、学恩をひとまず私なりの「形」として母校の恩師・後輩らにお返しでき、いわゆる「終活」には早すぎるかもしれませんが、人生のやりたかったことを(天寿と健康のあるうちに後悔しないよう)、1つ無事にやり終えた気がして、改めて、安堵した穏やかな気持ちでおります。

改めて、2024年の40歳を前に、このような報告をする機会を与えてくださった関係者の皆様に御礼申し上げます[お写真にある褒賞は2024年春までにいただける予定とのことです]。

吾唯足るを知る。

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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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