新年のご挨拶と大切なお知らせ(こちら)

謹賀新年丨御礼と報告(Airbnb日本法人の取締役就任の報告)

旧年は皆様のおかげで、Airbnb生活満9年目を満10年目に向けて生き延びることができました、深謝です。

皆様、旧年は大変お世話になりました。おかげで、Airbnb生活満9年目を満10年目に向けて生き延びることができました、心から感謝しております。また、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

はじめに

(この記事が投稿される大晦日24時の3時間前の21時には、大晦日に左右されることなく、明日の4時起床+勉強のため就寝予定であるため、31日の20時00分に公開しております。きっと皆様お読みの頃は、就寝準備中又は夢の中であると思います)。

さて、旧年2024年1月1日からの1年間を振り返ると、「ううう⋯やり残しばかり」と、大晦日から元旦にかけて胸の内に湧き上がるこの気持ちが消えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、自分を非難せず、そっと受け入れてあげる方法、すなわち、追い払うのではなく、「おうち」に招き入れるような温かさで、自分自身にやさしく声をかけましょう。

―「外は寒いから、温かいお茶でも飲んでいって、少し話そう」と。

昨年もお伝えしたように、研究によれば「自分はダメだ」という感情の根底にある”core-belief”は、全世界の人口78億人が共有する中でも、わずか「20個」程度にすぎないそうです。これを踏まえると、ざっと見積もっても2〜3億人もの人々が、私たちと同じ「自分はダメだ」系の悩みを抱えていることになります。私たちが感じる孤独は、決して独りよがりなものではないのです。

前置きはこのくらいにして、今年もこの「自分はダメだ」な気持ちに、新年の温かいお茶を振る舞う気持ちで2024年を振り返りたいと思います。

その前に、私事ですが、本日1月1日付で、少し大切なご報告がございます。

私事ですが大切な報告がございます

改めまして、私事ですが、ここに報告がございます。

2025年1月1日をもって、皆様のご指導ご鞭撻のおかげで、Airbnb Japan株式会社(取締役会設置会社・取締役3名)の「取締役」に、謹んで、就任する運びとなりました。

一層、謙虚な姿勢で邁進してまいります。微力ではございますが精一杯努力してまいりますので何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

  • コラム:苦しい旧年を乗り越えてきた または 今も楽ではない状況にある組織内弁護士・法務部の「後輩」の皆さまへ
    • これまでも何度かお伝えしてきたメッセージを改めて新年にあわせて共有いたします。「きっと誰かが見てくれている。だからこそ腐らず、価値の提供に集中し、雑念を捨てて『コトに向かう』姿勢を続けること。それが正解に繋がる。非難しないことで心が軽くなり、努力を重ねることでさらに軽くなる。」この考え方は、私自身の道標でもあります。
    • 物事が上手くいっているときも、物事が苦しく辛いときも、冒頭に書いた通り「大晦日・お正月」で浮かれそうなときも『因果関係を作る(種を撒いて・育てる)』ことに150%集中することが気持ちを楽にします。私の場合、日々の #ルーティン 例えば4時台の早朝勉強やトレーニング、そして「着想・達成欲・目標志向・社交性・学習欲」という自身の強みを生かし、最高のアドバイスを提供するというミッションは、何時も、変わりはありません。
    • 今回も同様の心持ちです。決して勘違いせず、浮かれず、謙虚な姿勢で邁進できるかが唯一問われていることです。なぜなら、ずっと目指して努力している目標と今回の件は関係が薄いからです。米国企業の厳しいグローバル競争環境の中で、現在の「Lead Counsel」から「Associate General Counsel」という次のレベルへと想像を絶する高い壁を乗り越えるには、英語はもちろん、リーダーシップさらには法律家の専門技能をさらに磨き高める必要性があります。憧れのAirbnb内外の恩師やプロフェッショナルの方々にいつか追いつけるように、日々精進を続けたいです。
    • 2025年、私がいつも通り大切にしていきたいのは、「注意深く、欺瞞なく、本物の努力を続けているか?」という問いを常に自問することです。他者や形式的な見栄えから逆算するのではなく、自分自身がシンプルに「努力できているか」を基軸に進むこと。それが結果として、理想とするプロフェッショナル像への最短距離となると信じています。欺瞞のない努力─この10文字に込められた重みを胸に刻み、これからも精進を続けてまいります。欺瞞のない努力―正直(上辺を取り繕ってもそれは「欺瞞のない努力」を1mmも満たさないところ)本当に難しいが価値のある目標です。もう一度あなたへ心を込めてお伝えします―「きっと誰かが見てくれています。結果はいつも後から突然やってきます。欺瞞のない努力を、自分との約束を果たすことに集中してください」。環境や他人を批判・非難しても「良い因果関係」は設定されないどころか、あなたからチャンスは逃げていきます。

報告については以上となります。

2025年の抱負

(1) 夢ノートと10年計画

2014年2月28日、私は「30代の10年計画」(第1版)に途方もない夢を書きました。何度も何度も改訂をし、毎日早朝に、計画とミッションを確認し、努力を自分なりに継続いたしました。

(2) 2024年は50〜70点

不思議な事がおきます。到底叶わないと思って書いた夢は、実現されました。もちろん、まだ達成できていないことも山程ありますし、2024年を振り返ると、セルフコンパッションの観点から自分を慈しみ褒めつつも、(謙虚に見せるとかではなく)「うーん、50〜70点」と思います。

(3) 2025年も引き続き重要な準備の1年

いま、次の10年に向けて、年末の時間のほとんどを計画改訂に費やしています。

2024年2月28日からいよいよ40代の10年がスタートしました。一層謙虚な姿勢で、「happy to help」のマインドで、感謝を形にしていきたいです。上記にも記載した通り、『注意深く、欺瞞なく、本物の努力を続けること。』を毎日できたいたか、私は、自信をもってYESと答えられません。意志も弱く、自分が願っているほど人のお役にも立てていないと感じているからです。

2024年トップ3(皆様から与えていただいたもの)

皆様には、見えるところ見えないところを含め、2024年、本当にお世話になりました、心からありがとうございます。

第1位 ベンチプレス 100.0kg 達成

『着想・達成欲・目標志向・社交性・学習欲の5つの強みを生かした最高のアドバイス(法律に限らない。)を提供し、多くの種を蒔き育て、心から喜んでもらえるため、注意深く、欺瞞なく、本物の努力を続けること。』という『30代10年計画』の原文には、Blog用に省略されていない一文として、『運動、勉強、人との積極的な交流を通じて、肉体と精神がともに充実した状態で』という手段が記載されています。

ベンチプレス #100.0kg はずっと大きな目標でした。肩を少し痛めたとき、95.0kgからずっと前進しない年、そのような時期もありました。

近況

2017年…「Big3の基礎を叩き込んでください!」土田コーチ(右下)に意を決して話しかけました。フリーウェイトで鍛える筋骨隆々なマッチョ達の背中を追いかけはじめたDay 1でした。

2024年7月21日、私は、100.0kgベンチプレスに成功しました。静かに漲る自信…ストリクトで綺麗なフォームでした。

7年。土田コーチほか多くの方の励ましや手助けがあり、7年かけて夢を叶えました。「牛の歩み」でしたが、コツコツ努力できました。逃げたい日は沢山ありました。

しかし、「付加価値を出してないから、キャンセル料はいただけません」ー土田コーチの生活に迷惑を絶対にかけないよう、病気の場合を除いて、どんなに仕事で疲れていても、絶対に休みませんでした。いつも最善のメニューを考え、最近は週2回、優しく前向きにパーソナルトレーニングで伴走してくれたコーチ。

私は苦手や欠点も多く、普通の方(皆様)が当たり前にできることが、裏側で準備をしないとできない場合もあり、「欠陥品だなぁ…」というネガティブな想いを抱くこともありますし、「真面目」や「努力」の類は、タイパ時代の令和には時代遅れなのかもしれません。しかし、天賦の才も特に見当たらず、現有戦力が「真面目に努力」くらいなので、これで進んでいくよりほかありません。今後も、時間はかかっても一つ一つ実現していきたいと思っています。至らないところも多いですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

身体を変えたい仲間の方へ: パーソナルトレーナーに「Big3の基礎を教えてください」とオーダーした日から、人生が変わります。また、下記にお役に立つと思う、ずっと繰り返し基本書のように読んでいた書籍を紹介いたします。

憧れの先達へ: 引き続きご指導ください。90.0kgでメインセットを組み、102.5kgを目指します。いつか憧れの100.0kgでメインセット組めるよう精進いたします。

他の誰かや形式的な見栄えから逆算したのではなく、7年間コツコツと積み上げ、まさに筋トレに関しては『注意深く、欺瞞なく、本物の努力を続けているか?』―「はい。結果、100kgが上がりました。」と自信をもって答えられる自分が何よりうれしいので第1位です。

第2位 重版出来!リーガルリスクマネジメントの教科書 初版4000部 完売

多くの皆さまのご支援のおかげで、本書が形となり、大変光栄に感じております。「最高のアドバイス(法律に限らない)」を目指して渾身の思いで書き上げたこの一冊は、法務部門の皆さまや弁護士・法律家の方々に喜んでいただけることを願いながら、心を込めて作り上げました。本書を通じて、「事業部の夢を叶える」ための日本の法務部環境の整備に、少しでもお役に立てていると感じられることは、私にとって何よりの喜びです。

特に、ドリームチームを作りたいという起業家のような熱い思いに応えてくださった星井先生、大舞先生、推薦文をご執筆いただいた日本の企業法務を支える名だたる先生方、起業家の皆さま、日本加除出版のチームの皆さま、そして出版に携わってくださった多くの方々に、心より感謝申し上げます。そして、何より本書を手に取ってくださったすべての読者の皆さまに、深くお礼を申し上げます。

さらに、この本が2024年に重版出来となったことも、大きな励みとなっております。今後とも、皆さまのご期待に応えられるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年元旦の1年前にお話した通り、特に記憶に残っているのは、NHK(Eテレ)で「5×5リーガルリスクマトリクス」が紹介されたことです。この特集を通じて、法務リスク管理の新しい視点を多くの方々に共有できたことは、大変意義深い出来事でした。また、永瀬廉さんとの共演に関するお問い合わせを数多くいただき、皆さまの関心の高さを実感しました。こうした反響は私にとって大きな励みであり、法務の分野で引き続き貢献していきたいという思いを新たにした瞬間でもありました。

第3位 学恩返し(紺綬褒章の件+法科大学院20周年記念事業)

「お世話になった学舎の恩師たち」に役立てていただけることほど、私にとって喜ばしいことはありません。これは私自身が長年抱いている個人的な考え方であり、自分の成長やキャリアを支えてくださった方々への感謝を形にしたいという思いから来ています。

近況

寄付を行うことや、それを対外的に公表することについては、それぞれの価値観や状況によって判断されるものであり、正解や不正解といったものは存在しないと思っています。他方で、法科大学院20周年事業に関連する催事の際に、面識のなかった卒業生や後輩の方々から「渡部さんの学恩返しを見て、自分も寄付をしてみようと思いました」といったお言葉をいただいたときは、素直に嬉しく感じました。共感してくださる方がいることは、私自身の行動に新たな意義を感じさせてくれるものでした。

それでも、改めて強調しておきたいのは、寄付をするかどうか、またそれを公表するかどうかは、各人の価値観や優先順位に基づくものであり、そこに高低や正誤の判断を持ち込むものではないということです。私の場合は、自分の家庭環境から「学恩」を強く感じるようになり、また社会で得たものをお贈りすることで喜んでいただけることが何よりも嬉しいと感じる、個人的な理由に基づいているだけです。

おわりに ― 与えていただいたもの、という考え方

与えられた恩を原動力に

アメリカの組織文化に身を置いている中で、「成功は自分の才能や努力の結果であり、それが自身の力を証明するものだ」と考える姿勢が高く評価される場面を目の当たりにすることが多々あります。これは決して間違った考え方ではなく、そのような文化に適応し、説明方法を組み換えることが求められる場面も確かにあります。

一方で、私は鳥取県鳥取市という日本の田舎で育ち、海外で暮らした経験も留学経験もない中で育ってきたこともあり、やや古風ともいえるかもしれませんが、「成功は誰かから与えていただいたもの」という考え方を大切にしています。この考え方は、単に謙虚であるだけでなく、自分の力を超えた恩恵を受けていることに気づき、その恩返しをしたいという意欲を自然に生み出してくれるものだと感じています。

この価値観にはもう一つの利点があります。それは、物事に対する所有意識や執着を希薄にすることで、他者と喜びや成果を分かち合い、一緒に成長していこうという思考が自然と生まれる点です。例えば、現在いただいているお給料についても、日本の会社でいただいていた最初の給料以上の部分は、「誰かが私を引き上げてくれたおかげでいただいているもの」と考えています。このように考えることで、例えば目上の方やお世話になった方に手土産を持参する際にも、単に礼儀としてではなく、「感謝を形にしたい」という思いから行動することができます。1,000円か3,000円か⋯お財布が寂しいので1,000円にしようという発想(お金を惜しむという考え)はそこに入り込む余地がなく、むしろ喜んで感謝を表現したいという気持ちが勝るのです。

このような価値観が普遍的に正しいと主張するつもりはありませんし、多くの方にとっては珍しい考え方に映るかもしれません。しかし、物や成果に対する執着を少し希釈化することで、感謝を素直に表現できるようになるのではないかと感じています。これはあくまで私自身の個人的な経験や価値観に基づくものであり、「このような考え方もあるのか」と参考程度に受け止めていただけたら幸いです。また、もし似たような考え方や経験をお持ちの方がいれば、ぜひお聞かせいただけると嬉しいです。

2025年もご指導ご鞭撻をお願いします

「少しへりくだりすぎではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私にとって、このような考え方は、自分の生き方をシンプルで穏やかなものにしてくれる指針となっています。世の中や自分自身に過度な執着を持たず、自然体で前進するための助けになっているのです。

2025年も、この価値観を胸に、自分ができることに全力で取り組み、日々を丁寧に積み重ねていきたいと思います。そして、自分の中にある知識や経験の不足を改めて認識し、より学びを深める姿勢を忘れずに過ごしていくつもりです。

最後になりますが、本年も引き続き皆さまからの温かいご指導とご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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