Bill McEvily, Anne ter Wal (2023). Harness Your Network to Unlock Innovation, Harvard Business Review, 101(6), 112-120.
正しい人的ネットワークの手順(上図を御覧ください)
- 大前提として、あなたは上図のビジネスリーダーAさんです。
- はじめに、アイデアを説得力のあるビジネス提案に変えるために、インプットが重要な(同じ専門分野の)仲間・同僚(AAさん)を特定する。
- 次に、パートナー(例:法律家)Bさんと同じ専門分野(例:法律分野)のアドバイザーXさんにあなた自らから声をかけてみる。要するに、声をかけるXさんは、相談中のパートナーBさんと同じ専門分野・同業者(例:同じく法律家)であるが、BさんとXさんとの間には交友関係がない。
- さらに、パートナー(法律家)Bさんにも同じように1・2を行ってもらう。(同じ専門分野の)仲間・同僚(BBさん)を特定し、かつ、あなたAさんと同じ専門分野・同業者であるが交友関係がないYさんを探してもらう。
- 敬意を持って議論・挑戦する。
質疑応答(原文を踏まえつつ創作を含め解釈したもの)
Q:わざわざ、パートナーのBさんにYさんとつながって議論してもらう必要がないように感じます。なぜなら、Yさんは自分(Aさん)の専門領域が同じであれば、シンプルにBさんは自分(Aさん)とだけ話をすればいいし、議論をかき回されてなんだか嫌な気がします。
A: 自分の専門領域で、自分のネットワークとの会話だけに終始しすぎると、自分(Aさん)もパートナー(Bさん)も、ともに、十分に幅広いソリューションを発見することができなくなるそうです。
Q:でも、めんどくさいので、最初から面識があるA・B・AA・BB・X・Y(=既知のネットワークの友人)同士で話せば良くないですか?ネットワーク外の人を議論に加える意味がよくわかりません。
A:パートナー(ここではBさん)と共有する人的ネットワークをお互いに利用していると、アイデアが「逸脱」しすぎているというフィードバックを誘引し、そのアイデアに水を差すことになるそうです。小さくまとまっちゃう、既存の固定観念から抜け出せないということだと思います。
今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
毎朝4時台に起床して勉強時間を捻出しています。さて、2023年、法務部門の単発のグローバル・プロジェクトリーダーを複数こなす中で、2024年に絶対活用したい!と思ったのが本論文「Harness Your Network to Unlock Innovation」です。
あなたが、法律事務所の弁護士、会社の法務部門、ビジネスリーダーであるかを問わず、新しいアイデアが得られやすい、人と人とのつながりかた(正しい人的ネットワークの活用)は以下のとおりです。
(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。