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『イノベーションが花開く「正しい」人的ネットワークの使い方』メモ(5・完)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号23年11−12月号

毎朝4時台に起床して勉強時間を捻出しています。さて、2023年、法務部門の単発のグローバル・プロジェクトリーダーを複数こなす中で、2024年に絶対活用したい!と思ったのが本論文「Harness Your Network to Unlock Innovation」です。

今回は、いよいよ、本論文の鍵である「サークル・シーケンシング(意訳「イノベーションの段階的展開」)」(原文:sequencing their circles)を簡単に考察してみました。なお、恐れ入りますが、詳細なニュアンスや説明は必ず原文をご容赦ください、これは私なりの理解にすぎません。

(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Bill McEvily, Anne ter Wal (2023). Harness Your Network to Unlock Innovation, Harvard Business Review, 101(6), 112-120.

メモ

イノベーション導入の段階的アプローチに関して、イノベーションを自社の既存の製品・サービス・プロセス等に導入する際、ビジネスリーダーは「サークル・シーケンシング(意訳「イノベーションの段階的展開」)」(原文:sequencing their circles)によって組織全体の支持を段階的に獲得できます。

  • 内部グループの初期テスト:はじめに、ごく少数の信頼する協力者や信頼できる内部グループに限って新しいアイデアを提示します。なぜなら、率直かつ建設的なフィードバックを受けられるからです。
  • 徐々により大きなグループへの拡大:次に、新しいアイデアが初期グループで一定の支持を得た後、徐々に大きなグループ、さらに、新しいアイデアに実用主義的・懐疑的なグループ(pragmatic skeptics)に提示します。これにより、アイデアの実現可能性が磨かれ、組織内での正当性と支持を得ることができます。

例えば、PETボトルの植物ベース代替品を開発したプラスチック包装メーカーの研究開発ディレクターBen(仮名)は、信頼できる内部の協力者から建設的なフィードバックを得ながら、新しいアイデアを段階的に組織内で広げました。最終的には、新しいアイデアに実用主義的・懐疑的なグループ(pragmatic skeptics)の専門家からの支持を得るに至り、自社内での広範な支持を実現しました。

このように、ビジネスリーダーは、批評する人々からのタイムリーなフィードバックを活用し、イノベーションを強化し、新しいアイデアに対する抵抗を克服することができます。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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