[速報] Airbnb法務 ダイバーシティで「アジアで1番」を受賞(こちら)

🤵‍♂️受賞報告と御礼🤵‍♂️丨第1回「JILAインハウス・リーガル・アワード」インハウス賞 個人 イノベーション部門

日本組織内弁護士協会(JILA)から頂戴したお写真

1. 第1回「JILAインハウス・リーガル・アワード」のご報告

受賞の御礼とご報告

2024年1月16日夜、第1回「JILAインハウス・リーガル・アワード」の最終受賞者が、シャングリ・ラ東京にて発表されました。選考は、14名の選考委員の厳正な審査により実施されました。団体賞が発表され、いよいよ個人賞の発表…ドキドキと緊張が高まります。結果は、信じられないことに、栄えある第1回の「JILAインハウス・リーガル・アワード」インハウス賞(個人)イノベーション部門を受賞いたしました。皆様に深く深く感謝の気持ちで、喜びを噛み締めております。

以下、特に若手法務部員・組織内弁護士の方に向けたコメントを含め、今回の受賞に関連する情報や気持ちをまとめました。

追記(日本経済新聞様への掲載御礼)

日本経済新聞(電子版)「エアビー社内弁護士など表彰 日本組織内弁護士協会」 パナソニック様・リクシル様・ルネサス様の法務部門が大きく掲載されて「なお書き」で名前が載るか載らないかぐらいだと想像していたので、NO&Tの先生から第一報をいただいて、リンク先をみたときは、椅子から転げ落ちそうになりました。写真もドアップで恥ずかしい限りですが下記の「タキシード」の笑い話もお読みいただければ嬉しいです。弁護士人生の良い思い出となりましたが、引き続き、メインストリームから離れた「アウターリム(辺境)」で若手の方に役立ちそうな鉱石発掘に勤しみたいと思います。

2. 審査委員ご講評+錚々たる14名の審査委員の顔ぶれ

2-1. 審査委員ご講評

JILAアワードでは、審査委員による採点表(*)及び講評が、式の後それぞれの応募者全員に開示・通知されているようです。これは、ALB Japan Law Awardsとも異なる独特の仕組みで、採点の透明性や次回応募へ向けた改善点の検討の観点から、素晴らしいと感じました。

(*)採点表は、自分のみならず応募者全員の点数が氏名を伏せた状態で開示されており、2位と3位との得点差などを分析することもできます(但し、応募者・応募企業以外への開示は固く禁じられています)。

審査委員から頂戴した「講評コメント」は、事務局に確認しましたが開示可能とのことで、以下、審査委員の方々に心から感謝を申し上げつつ、謹んで共有いたします(なお、講評が誰のコメントかは開示されていません)。今後、法曹界・組織内弁護士の業界の一翼を担われるemerging lawyers(若手の先生方)の何か将来の応募のご参考になれば幸いです。

2-2. 錚々たる14名の審査委員の顔ぶれ

JILA公式ウェブサイトより抜粋・表形式に編集

3. 御礼

まず御礼を申し上げます。浅学菲才の私が、1歩1歩、困難な旅を踏みしめ前進できたのは、恩師・先輩/同期/後輩、FBDやDeNAといった古巣の皆様、そして現・元Airbnbの同僚の皆様のおかげです。

Airbnbで学んだ「古い規制 vs. テクノロジー」の衝突を、より良い形(ルール形成)で調和させるという様々なアイデアや経験が結実したのが本件でした。微力ではございますが、所属企業を超えて、「社会」の役に立つことが少しずつ形にできていると感じています。

2021年の冬(宍戸先生から東京大学でのリーガルテックの講演機会を頂いたとき)以降、未来を見据えて、西村あさひの若手有志(角田先生、玉虫先生及び若手の先生方)と研究に着手し、将来、政府検討会があったら「有識者」として呼ばれる準備を積み重ねました。Airbnbのときに苦い想いをした、政府検討会に「テクノロジー」側の人間が一人もいない状況―これがリーガルテックで起きてなるものか、と静かに闘志を燃やし準備をしてきました。リーガルテックと弁護士法との対立における規制の明確化は、私独力のものではなく、規制改革推進会議の委員の先生方、内閣府、リーガルテック事業者(団体)、松尾先生・石田先生ら著名な先生方の多くの関係者様のご尽力のもとで実現したものであり、この点は、私の貢献は全体のごくごく一部であったことは謹んで明記させてください。

ご関心があれば、詳細は下記関連記事をご高覧ください。

ここで少し笑い話です。

授賞式の晩、私は1つの「しくじり」をしていました―何を隠そうこの「タキシード」です。トムソン・ロイター社主催の「ALB Japan Law Awards」のドレスコードが毎年「ブラックタイ(男性はタキシード)」であったこと、会場が高級外資ホテルのシャングリ・ラであったことの2つから、特に何も考えず、タキシードを着用していったところ…多分200名いる中で、ぐるっと見回したのですが…私1人だけでした(赤面)。パーティーを中座するため当日開場間もない時間帯に訪れたのですが、徐々に開場が埋まっていく中で1人タキシード…という状況をご想像ください…私も伝統的な日本人ですので、多くの方が共感いただけると思うのですが、「1人だけ違う格好できてしまったこと」でソワソワしていました。結果的には、思いがけず、賞を与えていただき、下記のように日本経済新聞にもタキシードのまま写真デビューできたので、良い思い出となりました(神仏に感謝です)。

「受賞を知っていたから本日はタキシードだったのですか?」を数人に聞かれましたが、全くそのようなことはありません。ただの「しくじり」です。なぜなら、上記の通り、厳格な外部委員の審査プロセス、発表の瞬間まで受賞者は誰も何も知らなかったのです。しかし、上記の通り、タキシードを着用し、良い思い出となりました。

4. 若手の法務部門・組織内弁護士の皆様へ ― やってよかったこと

4-1. 私の10年計画ノート

28歳のとき、私は『最高の結果を出す戦略ノート』(*)と書かれた「30代/10年間」の計画を立てました。28歳の頃には「叶わないだろうな」と思った夢が、突然、努力が花開き、期せず叶ったことも多々ありました。

(*) ジョン・C・マクスウェル(訳 齋藤孝)『夢を実現する戦略ノート』(2005、三笠書房)は、東大法科大学院合格・司法試験合格・外資系法律事務所就職など人生の夢を叶える力をくれた個人として最も大切にしている本の1つで、もうかれこれ、20年近く伴走してくれています。 https://www.amazon.co.jp/dp/4837956602 

4-2. Airbnbでの気持ちの持ち方の変化

さらに、気持ちの持ち方の変化にも感謝です。Airbnbに入ってほどなく、悪いこと・失敗/恥・生来的な苦手なこと(脆弱性)含め全てが「旅なんだな」とembraceする(感謝し受け入れる)ようになりました。

私は物事の準備に時間をかける(かけないと不安になってしまう)人間です。

ずっとスローな学習者でした(例えば、2017å¹´5月に始めたパーソナルトレーニング/筋トレの「ベンチプレス」という種目も、亀の歩みで、5年でやっと55kgのベンチプレスが95kgになり、未だ目指せ100kgです…)。

常々、普通の人のようにテキパキ決断/行動できたらと他人を羨ましく思うときがあります。「Yuichiroさんは活動が幅広いですね」と言われることがあるのですが、実は誤解で「準備に時間がかかる」(種を蒔いて花が咲くまでの時間が長い)ため、単に成果となって現れるタイミングが偶然重なっているだけなのです。得意分野もニッチで限られ、(外形的に)上手く行っていることのほぼ全てが、誰かが環境を整えてくださったこと、または、ご支援の上に華をもたせていただいたものです。

幻滅されるかもしれませんが、実際に単独・独力で成し遂げた成果はほぼ皆無です。

4-3. 持ち続けているミッション・信念

でも、パラメータが凸凹でもいいや、と最近はずっと思ってます。というのは、脆弱性が多いとはいえ、1つだけ自分でも褒められることがあり、それは、私自身の信念が1mmも変わらないことです。小学生の頃から弁護士の夢を追い続けたように、何度失敗しても、ノートに書かれた信念と自分とを比較して、諦めずに挑んでいることです。社会のため、とか崇高な目標ではなく、自分がこう在りたい、という自己願望でしかありません。

『(略)着想・達成欲・目標志向・社交性・学習欲の5つの強みを活かした最高のアドバイス(法律に限らない。)を提供し、多くの種を蒔き育て、心から喜んでもらえるAmazingな40歳になるため、注意深く、欺瞞なく、本物の努力を続けること。』

上記マクスウェル氏のアドバイスに従い、28歳のときに「40歳」という期限を入れたものの、上記ミッションの達成にはほど遠く、上記の理想と現実のギャップを埋めていく本物の努力をする「旅」を続けたいです。「努力!」なんて人前で言ったら、ダサくて笑われてしまうそんな令和の時代には、時代遅れの考えかもしれませんが、「自分 – 他人が与えてくださったもの」を計算すると、それしか残らない/できることがないので、できることにフォーカスしていきます。引き続きご指導ご鞭撻をどうぞよろしくおねがいします。

5. 失敗してもいい、夢を語ってもいい

最後に、弁護士になって14年、法律事務所で2年、日米のイノベーティブなスタートアップで12年以上働いて気がついた、私が弁護士としてovercome(打ち勝つ)ことができた「wrong assumption」(誤った思い込み)です。もっと早く気がつけばもっと成長できたかもですが、今思えば、これに気づく時間も失敗も「旅」でした。

  1. 弁護士だって失敗してもいい、大事なのは失敗からどれだけ早く学び成長するか。完全無欠で人生で100点以外をとったことがない人間は実在するかもしれませんが、多分、99.99%以上の人にとって失敗は日々日常茶飯事で共通の人間性です。脆弱性をミスを隠そうと無駄なことに注意力を使うよりも、いち早く、失敗から学ぶほうが楽しい。
  2. 弁護士だって夢を語ってもいい、その熱量により、より多くの方が支援してくれることがある(してくれないことももちろんある)。けど黙っていたらその夢は誰も助けられない。黙々と打ち込むのも素敵だけど、夢を語ると自然と熱い素敵な仲間が集って楽しい。

失敗をしないスタートアップ、夢を語らないスタートアップ…今まで見たことがありません。失敗は許されないという「wrong assumption」(誤った思い込み)があなたのgrowth mindsetを封殺しているかもしれません。

加えて、今のお仕事/生き方に悩みがあったり、自己像とのギャップに苦しんでいらっしゃたら、それは誰しもが抱える共通の人間の悩みですし、自己批判ではなく、セルフ=コンパッション(**)という科学的知見に基づく自分への接し方をぜひ学んでみてください。私もalways happy to helpです。

(**) セルフ=コンパッション https://www.amazon.co.jp/dp/4791110358/ 自己批判で自分を追い詰めて成長する方法は、受験では最適でも、不確実性の高く答えがない社会では学びの方法論としては最適解ではないと私は確信しています。

30代のうちに大学に入り直し、働きながら、心理学(学士)・認定心理士を体系的に勉強して修めたことも、振り返れば、大正解でした。足りないものを着実に学び、そして、happy to helpしていけるように、もっと新しい自分をお見せできるように謙虚に努力いたします。

6. おわりに

以上、偉そうに色々書き連ねておりますが、こんな私の書いたものが、もしも世界のどこかの誰かに、どこか一行だけでも、なにかの支えやお役に立てば嬉しいです。

今後ともご指導どうぞよろしくおねがいします。

私がお役に立てることがあればいつでもお知らせください。Happy to helpです。

2024.1.21

渡部友一郎

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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