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『あなたも加算病?』[原題:Rid Your Organization of Obstacles That Infuriate Everyone]メモ(4・完)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年1−2月号

お読みいただき、ありがとうございます。「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を辞め、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Robert I. Sutton, Huggy Rao (2024). Rid Your Organization of Obstacles That Infuriate Everyone, Harvard Business Review, 102(1), 98-107.

メモ

「フリクションプロジェクト」研究の恩恵として、リーダーが組織から無駄な障害の追加をを削減する手段・ツールが確認されている。例えば、Googleが導入した「面接回数の制限」、「半分のルール」などが良い実例となる。

  • ①Googleが導入した「面接回数の制限」Googleでは、採用プロセスにおける面接回数の過剰な増加に対処するため、シンプルだが効果的なルールを導入した。従来、Googleでは候補者に対して8回から12回、場合によっては25回もの面接を実施することがあり、これが従業員と候補者の双方に大きな負担をかけていた。Googleは、候補者との面接が4回を超える場合は、例外として、上位役職者の承認を必要とするというルールを設けた。この簡単なルールの導入により、従業員を疲弊させ、優秀な候補者を遠ざける過度な面接ラウンドが即座になくなった。この取り組みは、採用プロセスを合理化し、効率を大幅に向上させることに成功した。
  • ②「半分のルール」(The “rule of halves”)「半分のルール」は、作業負担を削減するためのシンプルながら効果的なツールである。このルールでは、個人が自分の仕事の負担をどのようにして50%削減できるかを想像するよう求める。具体的には、参加する定例会議の数、送信するメールの長さ、新規採用に必要な推薦の数、使用するデジタルコラボレーションツールの数などを半減させることを目指す。実際には全てを半分にはできないものの、このプロセスを通じて作業負担が減少する。

組織内での簡素化は、個々のリーダーやチームが具体的な改善策を実施し、組織全体でのムーブメントとして発展することで、大きな成果を生むことが可能である。

「半分のルール」については、ぜひ組織・部署・団体などで試してみるのはいかがでしょうか。この思考のきっかけ・揺さぶり(intervention)が大事かもしれません。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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