Robert I. Sutton, Huggy Rao (2024). Rid Your Organization of Obstacles That Infuriate Everyone, Harvard Business Review, 102(1), 98-107.
最新の研究によれば、組織が「加算病」(addition sickness)に蝕まれる原因が3つ特定された。
(*) 「cone of friction」(障害の円錐)とは、リーダーの行動や決定が他者に与える負担の範囲を指す(CEOが頂点にいるピラミッド型を360度ぐるっと回転させた「円錐」を想像してほしい)。組織のリーダーはしばしば、自分の行動が「(命令系統にある円錐の)下部を支える人々」にどれだけの困難をもたらしているかについての認識が不足している。この「障害の円錐」を理解することは、組織内で不要な障害を取り除き、より良い働きやすい環境を作るために重要である。
感想になりますが、本稿の中でも「cone of friction」(障害の円錐)は、どの組織にも「あるある」ではないでしょうか。役員の思いつきの一言、ボスの何気ないアイデア(いずれも加算病に気が付かず、何かを足そうとするもの)で、下の人々がその実装のために右往左往する(が、結果的に、組織にはポジティブなインパクトがなく、掛け声でおわることもある)。
今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。
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(了)
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お読みいただき、ありがとうございます。「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を辞め、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。
(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。