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『困難な時代に共感力を維持する3つの戦略』メモ(4・完)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年1−2月号

お読みいただき、ありがとうございます。「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を辞め、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

本論文は「共感がスキル」であることを示しています。私達の職場に蔓延る「共感力が十分ではない法律職の人々」(=自己の脆弱性も含め、職人気質な人間の多い法務部門・弁護士あるある、なお、悪意はないことが多い。)は、改善できます。「共感」の学習・鍛錬に十分な時間をかけて、筋トレ同様、ちょっとずつ鍛えていくしかありません。

(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Jamil Zaki (2024). How to Sustain Your Empathy in Difficult Times, Harvard Business Review, 102(1), 62-69.

メモ

戦略3 共感力は習得可能なスキル

  • 筆者によれば、共感力は習得可能なスキルであり、生まれつきの特性ではない。
    • Carol Dweck及びKarina Schumannの研究によれば、共感をスキルと捉える人々は、共感力を磨くために一層努力する傾向にある。
    • Eve Ekmanは、自己共感と他者への関心を考慮に入れた共感力の調整を目指すトレーニングを開発した。
    • Matthieu Ricardは共感的瞑想により、感情的共感から共感的関心へと移行する方法を示している。医学生を対象とした研究では、共感的瞑想を行う学生は、患者とのつながりを深めながら、うつ病の症状が少ないことが分かっている。
  • 共感力を意識的に調整することは、ケアが必要な職業に従事する人々にとって有効である。特に困難な会話が予想される場合、マインドフルネスの数分間で自己を事前に調整することが役立つ。
  • 第3の戦略として、自己共感、共感的調整、心の健全な習慣を育てることを通じて、共感的リーダーは、共感力を持続可能にできる

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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