『リアルタイム・リーダーシップ』メモ(1)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年1−2月号

お読みいただき、ありがとうございます。「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を辞め、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Ryan Quinn, Bret Crane, Travis Thompson, and Robert E. Quinn (2024). Why Real-Time Leadership Is So Hard – Four obstacles and how to overcome them, Harvard Business Review, 102(1), 56-59.

メモ

最新の研究によれば、リアルタイムリーダーシップ(Real-Time Leadership)は、リーダーを高性能モード(the fundamental state of leadership)―最高の自己を自然に発揮し、野心的な目標に挑み、最高の価値観を体現し、他者への深い共感を感じ、フィードバックや学習、そして適応を受け入れる心理状態―に切り替える

しかし、リアルタイムリーダーシップを妨げる4つの障壁が報告されている。

研究に基づくと、「①代替案がない(no alternatives)」「②希望がない(no hope)」「③時間がない(no time)」「④リーダーシップの必要がない(no need for leadership)」という4つの思考障壁(stumbling blocks)がある。この4つの障壁の克服がリアルタイムリーダーシップ(Real-Time Leadership)を開花させる。

  • 「①代替案がない(no alternatives)」という障壁:個人や組織が、現在の方法以外に解決策や行動の選択肢が存在しないと感じる状況を指す。この障壁を克服するためには、過去の例外や異なるアプローチに目を向け、新しい視点を採用し、問題を異なる角度から見ることが重要であることがわかっている。
  • 「②希望がない(no hope)」という障壁:敗北主義(defeatism)はリアルタイムリーダーシップを妨げる特にやっかいな障壁である。この障壁は、限られた視点や狭い考え方についてではなく、避けられない敗北を前にした無力感(feeling paralyzed)に関連している。この障壁を克服するためには、過去の成功を振り返り、学習目標(Set learning goals)を設定し、他者を巻き込み、課題を小さな部分に分割すること(Break the challenge into smaller parts)が有効である。困難に直面しても希望を見いだし、小さな成功を積み重ねることで士気を高めることが重要であることがわかっている。

若手の弁護士・法務部門の皆様、あなたの職位や部下の数に関係なく、リーダーシップは今から磨けます。社内に憧れのリーダーシップを発揮している方を「師」として勝手に見つけて勝手にフォローしていきましょう。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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