
◯✕ 問題<正解は末尾>
問1 次の文は正しいか?― デザイン思考は、人間中心設計の一形態として観察・迅速な試作を重視し、法律実務にも応用できると本文は述べている。
問2 次の文は正しいか?― 『7つの必須体験』の第一段階は問題と対象者に「恋する」ことであり、チームの育成はその後に行うと本文は述べている。
Michele DeStefano, Legal Upheaval: A Guide to Creativity, Collaboration, and Innovation in Law (Ankerwycke 2018). [Amazonで原著購入― ハードカバー版のみ]
デスゲファノ教授によれば、弁護士が創造的に問題を解決し革新を起こすための枠組みとして「7つの必須体験」を示します。最初に自己とチームを育て信頼を築き、次に問題とユーザーへ深い共感を寄せて「恋に落ち」ます。節目を祝いつつ焦点を絞り、試作品で解決策を検証しながら事業性を精査し「婚約・結婚」に例えた実装準備を行います。さらに評価と学習を重ね、最後まで粘り強く働くことで成果を確実にします。
これらは「人間中心設計・デザイン思考の理論」を基盤に、法律実務者特有のリスク回避姿勢やチーム内摩擦を乗り越え、顧客体験を高める革新を生み出す体系的アプローチとされています。
<本日の答え合わせ>
◯✕ 問題
問1 次の文は正しいか?― デザイン思考は、人間中心設計の一形態として観察・迅速な試作を重視し、法律実務にも応用できると本文は述べている。
答 ◯
理由 本文では「デザイン思考は…人間中心設計の方法であり…企業や法務のイノベーションにも導入されている」と説明されているため正しい。
問2 次の文は正しいか?― 『七つの必須体験』の第一段階は問題と対象者に「恋する」ことであり、チームの育成はその後に行うと本文は述べている。
答 ✕
理由 本文では第一段階を「Nurturing(自己とチームの育成)」と位置づけ、「Falling in Love」は第二段階であると明示しているので誤り。
お休みにお目通しをいただき、ありがとうございます。
原著購入の推薦 最後に、本書は「AI時代」到来前の2018年に刊行されながら、リーガルオペレーションや「テック×法務」を先取りし、リーガルテック導入時に直面する障壁を分かりやすく説明しており、非常に学ぶ価値の高い書籍であると考えています。もし研究・実務などでご関心があれば、右のURLからぜひご購入をご検討ください。[Amazonで原著購入― ハードカバー版のみ]
***
ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
毎週日曜の朝に更新し、日本では未翻訳の名著に光を当てます。
著者ミシェル・デステファノ氏はマイアミ大学ロースクール教授であり、ハーバード・ロースクールのエグゼクティブ教育プログラムでも教鞭を執る法律教育者です。米国法曹協会からLegal Rebelに選出され、フィナンシャル・タイムズでも「最も革新的な弁護士」トップ20の一人と評価されています。
現在、Airbnbのグローバル法務で各国のリーガルテックに触れる中で、本書のポイントを自分なり取捨選択して謹んで共有したいと考えました。学びの途上として整理した私なりのメモを、毎週日曜朝に全12回でお届けします。
本連載を最後までお読みいただければ、法律事務所でも企業でも「新しい時代の法律家」に求められる視点をデスゲファノ教授から学べると思います。本書から共に学ぶ時間を、私自身も楽しみにしています。