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新規論説丨渡部友一郎「隣のプロフェッショナル (2):名取勝也 弁護士(元Apple、IBM、ユニクロの最高法務責任者)」月刊登記情報65巻2号(2025年)84-88頁

昨年報告の通り、おかげさまで、月刊登記情報様において、新連載「隣のプロフェッショナル」をスタートする運びとなりました(連載のシリーズは4本目となります)。本連載では、法律業界をはじめ、各分野で活躍されているプロフェッショナルの皆様をお招きし、その豊かな経験や価値観をお届けします。読者の皆様が、ご自身のキャリアや日々の業務に新しい気づきやヒントを見つけていただけるような内容を目指しております。

書誌情報

渡部友一郎「隣のプロフェッショナル (2):名取勝也 弁護士」月刊登記情報65巻2号(2025年)84-88頁

はじめに

第1回目の松井秀樹先生に続いて、今回の「隣のプロフェッショナル」では、ITN法律事務所パートナーの名取勝也先生をご紹介いたします。名取先生は、IBM、アップル、ユニクロといった世界的企業で最高法務責任者(ジェネラル・カウンセル)を歴任し、現在は外部弁護士として、国内外の企業を支える法務の最前線でご活躍中です。

日本の法律事務所で弁護士生活をスタートしながら、アメリカでの留学や外資系法律事務所勤務を経てグローバルな視点を培った名取先生は、私たちが見落としがちな「既存の枠組み」そのものに切り込む姿勢がとても印象的です。今回の記事は、そのキャリア背景から垣間見える「3つのP」という仕事の価値観を中心に、名取先生のプロフェッショナル像を深掘りしています。

変化を恐れない精神

名取先生が弁護士登録をされたのは1986年。大手法律事務所でキャリアを重ねた後、さらなる専門性と国際感覚を求めてアメリカ留学を決意し、ワシントン大学ロースクール(LL.M.)やジョージタウン大学ビジネススクール(MBA)で学ばれました。こうした法務とビジネスの双方を俯瞰する学びを得たうえで、アメリカの外資系事務所で勤務を経験されるなど、当時としては極めて先駆的なグローバル法務の道を歩まれたのです。

帰国後は、IBMやアップルといった外資系企業の日本法人でジェネラル・カウンセルを歴任。さらにユニクロを営むファーストリテイリング社では、法務責任者だけでなく店舗開発といった事業サイドまで深く関わり、経営を法の側から支えるだけではなく、新たな戦略を提案して組織をリードする姿勢を示されました。

法律家とビジネスパーソンという二つの視点を融合する姿は、まさに「変化を恐れず、新しい枠組みに挑む」精神の表れではないでしょうか。

さて、「3つのP」とは何か?詳細は連載でぜひご覧ください⋯と申し上げたいのですが、登記情報については、図書館などでも閲覧が難しい場合もあるので、「プロアクティブ」「プラクティカル」「パッション」の3つであることまで共有しつつ、全文が必要な場合には、管理人まで遠慮なくおご連絡ください。Happy to helpです。

おわりに

IBM、アップル、ユニクロといった名だたる企業を舞台に、“国際性”を武器に活躍してこられた名取勝也先生。「プロアクティブ」「プラクティカル」「パッション」の3つのPを指針とし、既存の制度や慣習を越えたアプローチを常に模索し続ける姿勢は、私たちが今、直面している変革期にこそ大いに学ぶところがあるのではないでしょうか。

最後になりましたが、この場を借りて、名取先生に心からの感謝を申し上げます。先生のご多忙な日々の中、貴重なお時間を割いてお話しいただけたことは、私にとっても大変貴重な機会でした。また、読者の皆様にも、引き続きご意見やご感想をお寄せいただければと思います。

次回以降も、さまざまな分野で活躍するプロフェッショナルの姿を通じて、皆様のキャリアや日々の仕事を支えるヒントをお届けしてまいります。どうぞお楽しみに。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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