書誌情報
渡部友一郎「隣のプロフェッショナル (1):松井秀樹 弁護士(森・濱田松本法律事務所 パートナー)」月刊登記情報65巻1号(2025年)66-71頁
はじめに
記念すべき第1回目は、私が弁護修習時代から大変敬愛している、森・濱田松本法律事務所のパートナーである松井秀樹先生にご登場いただきました。法律業務に対する深い洞察と、プロフェッショナルとしての気高さを兼ね備えた松井先生の姿勢に、これまでも多くの学びを得てきました。その中で特に印象的な「三感王」の考え方を中心に、松井先生の仕事哲学を深掘りしていきます。
連載スタートのご挨拶
今回の連載スタートにあたり、第1回目のゲストとして松井秀樹先生にご登場いただけたことは、私にとって大変光栄なことです。松井先生は、優れた法律家であるだけでなく、常に「感謝」「感動」「感激」の三感を追求される、心温まるプロフェッショナルとして知られています。そのお人柄に触れるたびに、私自身が職業人としての基本に立ち返る機会をいただいております。
松井先生のお話を通じて、日常業務の中でどのようにプロフェッショナルとしての意識を高めるか、チャンスがあれば、本誌を手にとっていただき、先生からのヒントを得ていただければ幸いです。
三感王が生まれる瞬間
松井先生が提唱される「三感王」の考え方は、クライアントの期待を上回る成果を提供することで、感謝、感動、感激の三つが自然と生まれるというものです。この考え方は、日々の業務の中でどのように意識すればよいのか、多くの示唆に富んでいます。
松井先生のお言葉には、「クライアントが何を求めているかを真摯に探り、その期待を超える提案をする努力が最も大切」との信念が込められています。特に、目に見える成果だけではなく、プロセスそのものにも心を尽くすことで、クライアントが感じる「価値」が深まると伺いました。このようなアプローチは、法律家としてだけでなく、どのような職業人にとっても普遍的な学びとなるものではないでしょうか。
朝型ライフスタイルとメモ術
松井先生の仕事スタイルは、徹底した朝型のライフスタイルに象徴されます。早朝の静かな時間帯に重要な業務を済ませ、日中はクライアントとの対話に集中されるという習慣は、私自身が見習いたい点の一つです。朝の時間を有効活用することで、余裕を持ってクライアントと向き合う姿勢が、松井先生の卓越したプロフェッショナリズムを支えています。
さらに、印象的なのは、シンプルかつ効果的な「メモ術」です。松井先生は、頭に浮かんだタスクやアイデアを即座に紙に書き留め、達成した項目を赤ペンで消していく手法を取られています。このアナログなアプローチは、タスク管理を視覚化することで優先順位を明確にし、効率的な業務遂行に大きく貢献していると伺いました。
おわりに
松井秀樹先生のお話から、プロフェッショナルとしての心構えに関する多くの学びを得ることができました。三感王を追求する姿勢や、時間を有効に使うライフスタイル、そして地道なタスク管理術は、私たちが日々の業務に取り入れるべき示唆に満ちています。
本連載では、松井先生をはじめとする素晴らしいゲストの方々をお迎えし、読者の皆様のキャリアや日常業務を支えるエッセンスをお届けしてまいります。ぜひ、次回以降もお楽しみいただければ幸いです。
最後になりましたが、この場を借りて、松井先生に心からの感謝を申し上げます。先生のご多忙な日々の中、貴重なお時間を割いてお話しいただけたことは、私にとっても大変貴重な機会でした。また、読者の皆様にも、引き続きご意見やご感想をお寄せいただければと思います。
次回もどうぞご期待ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
このたび、月刊登記情報様において、新連載「隣のプロフェッショナル」をスタートする運びとなりました。本連載では、法律業界をはじめ、各分野で活躍されているプロフェッショナルの皆様をお招きし、その豊かな経験や価値観をお届けします。読者の皆様が、ご自身のキャリアや日々の業務に新しい気づきやヒントを見つけていただけるような内容を目指しております。