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『古い人事部・新しい人事部』 (3・完)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年5−6月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Peter Cappelli and Ranya Nehmeh (2024). HR’s New Role: In this tight labor market, cost cutting is out. Championing employee concerns is in, Harvard Business Review, 102(3), 96-103.

重要ポイント[3/3]: 内部労働市場の強化とDEIの推進

筆者らの研究によれば、新しいHR(人事部)は、従業員の再教育(retraining)内部異動(internal job markets)を促進することで、組織の柔軟性(flexibility)を高め、従業員の不安を軽減できるとされる。例えば、IBMの事例では、再教育を通じて従業員の生産性が向上し、コスト削減にも成功したことが明らかになっている。

また、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)の推進もHRが主導すべき重要な課題である、と説く。特に、エクイティとインクルージョンの向上は、従業員の忠誠心を高め、企業の競争力を強化する要因となると筆者らは分析する。これにより、若年層を含む多様な人材の確保が可能となる。

このように、HRは、現在の厳しい労働市場において、従業員を中心にしたアプローチ(employee-centered approach)を強化し、企業の長期的な成功(long-term success)を支える重要な役割を担うべきである。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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