『古い人事部・新しい人事部』 (2)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年5−6月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Peter Cappelli and Ranya Nehmeh (2024). HR’s New Role: In this tight labor market, cost cutting is out. Championing employee concerns is in, Harvard Business Review, 102(3), 96-103.

重要ポイント[2/3]: 従業員のストレス管理とコスト意識

筆者らは、新しいHR(人事部)の役割に関連して、従業員のストレスの主な原因には、AI導入(AI)やリストラ(restructuring)への不安が含まれていることを指摘する。2023年のハリウッドのストライキでは、AIが人間の仕事を奪う懸念が主要な要因であり、HRはこれらの懸念を軽減するための役割を果たすべきであることが問題になった。

また、筆者らは、「離職が企業に与えるコスト」(costs of turnover)についても、HRが経営陣に正確なデータを提供することが求められる、とHRの新しい役割を指摘する。

筆者らの研究によれば、企業は、離職コストを過小評価(underestimate)しており、実際には「従業員の年収の数倍」(a multiple of an employee’s annual salary)に達することがあるというデータを示す。HRは、経営陣にコストを適切に理解させ、もって、従業員を適切に扱う必要性をより明確にすることができると説く。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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