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野口祐子(Yuko Noguchi)先生を知る
野口祐子先生は、Google Japan GK の法務部長として約 15 名のリーガルチームを率い、日本市場での製品開発段階から商取引、紛争解決、規制対応に至るまで幅広い法務戦略を統括しています。
東京大学で学士号を取得後、森・濱田松本法律事務所で 15 年間勤務し、知的財産分野を中心にパートナーを務めました。その後 2013 年に Google に入社し、2018 年から現職。スタンフォード大学ロースクールでは J.S.M.(2002)と J.S.D.(2006)を取得し、デジタル時代の著作権政策を研究しています。
政府の AI・知財関連委員会委員を務めるほか、Legal 500 “GC Powerlist Japan 2023” に選出されるなど、国際的にも高い評価を得ています。私の尊敬する方の一人です。
野口祐子先生の言葉
さて、7月末に拝読した ジュリスト1600号記念特別座談会「いま、法務に求められるもの」( https://yuhikaku.com/articles/-/19617 )が最高だったのでシェアいたします(その3・完)。今週は私が大々ファンな野口先生(ITインハウスのレジェンドです)のご発言です(30−40引用したいものがあるのですが1つだけ)。
「やはり法律事務所の主な仕事は法律のアドバイスをすることです。それに対して、企業内弁護士はビジネス、広報的視点、政策的視点など、より視野を広くアドバイスをするという面白さがあるのかなと思います。」―を謹んでピックアップしました。
野口さんのお話は、ぜひ若い弁護士の方含めて、是非ご高覧いただきたいです。「組織内弁護士って何が面白いの?」という点で、私は野口さんに強く共感します。この企画を考えた有斐閣様は流石だなと思います。人選が最高すぎました。

野口祐子先生の社会的活動とビジョン
2022 年 2 月より、宇宙デブリ除去ベンチャー・アストロスケールホールディングスの社外取締役を務め、最先端テクノロジーの社会実装を法務面から支えています。「企業内弁護士はビジネス・広報・政策を有機的に結び付け、組織を成長させる触媒になれる」という信念のもと、若手法曹に向けた講演やメンタリングにも積極的です。本稿が読者の皆さまのキャリア形成に新たな視点をもたらすことを願っています。
別室「お悩み相談箱」も受付中(投稿は以下から受け付けております)
※お寄せいただいた大切なご相談にはできるかぎり目を通しております。なお、法律相談は承っておりませんので、法律相談先のご相談は最寄りの法テラスまで、お願い致します。
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[リーガルリスクマネジメントの教科書とは?]
『リーガルリスクマネジメントの教科書』(日本加除出版)は、2023年に出版された教科書です。リーガルリスクマネジメントという臨床法務技術を独学で学んでいただけるよう、心をこめて作成いたしました。きっと喜んでいただけると思います。

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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。