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メモしたい法務の言葉とは?
射手矢好雄先生が凄い⋯
射手矢好雄弁護士は、京都大学法学部卒、1988年ハーバード・ロースクールLL.M.を経て日本とニューヨーク州の両資格を持つ国際取引と交渉学の第一人者です。一橋大学法科大学院特任教授(当方がゲストスピーカーとして毎年お世話になっております。)かつアンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナーとして、中国法務、M&A、紛争解決を30年以上リードしてきた射手矢先生のご実績は国内外で高く評価されています。
現在は、富士フイルムホールディングス社外監査役(2024年〜)、住友ファーマ社外取締役(2025年〜)をはじめ、多数の上場企業と官公庁委員を歴任されています。
射手矢好雄弁護士のメモしたい言葉
「交渉の最前線に立つと、ともすれば交渉テクニックを身につけたくなる。ただし⋯その背景にある交渉理論に着目していただきたい。」
射手矢好雄 弁護士(AM&T、日本交渉学会会長)
射手矢好雄「交渉理論に基づく戦略とテクニック」ビジネス法務2025年8月号14-18頁
中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)
射手矢先生は、理論的背景を丁寧に示しつつ、組織内弁護士や法務部員にも実践的な交渉術を提供してくださる第一線の弁護士です。私も先生のご著書を複数拝読し、日々の業務で大いに参考にしています。
今号の『ビジネス法務』特集では多くの執筆者がそれぞれの視点を共有していますが、理論を基盤に据えた射手矢先生の原稿を深く読み込み、自分のものにすることが重要だと感じました。充実した特集の中でも、特にお薦めしたい一篇です。
補足情報
ゆる募:お悩み相談箱
法務部員・組織内弁護士としての大切なことや日々の悩みは、誰かに話すだけでも心が軽くなるものです。もし「取り上げてほしい」「ちょっと聞いてほしい」と思うことがあれば、どうぞ遠慮なくメールフォームからお寄せください。いただいたご相談は、できる限り丁寧に目を通し、少しでもお力になれればと考えています。
なお、法律相談に関しては直接対応いたしかねますので、お近くの法テラスにご相談ください。それ以外のお悩みや想いは、いつでもお待ちしております。あなたの声が、きっと誰かの力にもなります。
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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
Problem Statement (問題の所在)
法務部員・組織内弁護士は、不確実性が高まる環境の中で、社内のクライアント(依頼者、経営者、事業部門など)の意思決定を十分な情報に基づいて支援する役割を担います。 しかし、日々の業務で何をすべきか迷うときもあります。
ソリューション
定期的に、法律雑誌などで見つけた「珠玉の言葉」を紹介します。 ノートやスマホにメモすることで、自分を鼓舞したり新しい気付きを得るきっかけになることを期待しています。
想定する読者
法務部門の方(とりわけ組織内弁護士・インハウス弁護士)、外部弁護士の方、ロースクール生・司法修習生の方