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【日曜朝連載】わかりやすさが力:Plain Englishのすすめ丨名著精読!『Legal Writing in Plain English』第13回

問題の所在+ソリューション[各連載回に共通]

Problem Statement (問題の所在)「英文契約書は好きでない」「法律英語が上達しないのはなぜ」「欧米弁護士の思考で英語の法律文書が書けない」― 法律英語のライティングの悩みは日本の法律家に共通します。私も、です。

ソリューション 2022年、Airbnb法務部の研修で、魔法のような体験がありました。名著『Legal Writing in Plain Englishガーナー教授から直接学ぶ機会があったのです。「できなかった」理由がすっと理解できました。そこで、毎週1記事、名著を「分析」し、一緒に(同期やライバル達よりも)法律英語に少しだけ強くなっていきませんか? ― 精読して蓄えていきましょう。

想定する読者 法律家・法務部門・司法修習生/ロースクール学生の皆様

読了により、得られる情報

ガーナー教授の教科書は、まず、「すべての法律文書に共通」する合計20のルールを与えてくれます。20のルールは、わかりやすく「3つの箱」に分類されています。今回の鍵は下記ハイライト部分に関するルールです。

第1部:すべての法律文書における原則
1. 思考の枠組み
2. 文章のフレーズ
3. 言葉の選択

目次 Garner, B. A. (2023). Legal Writing in Plain English, Third Edition: A Text with Exercises. Chicago: University of Chicago Press.

[No.12/計20]わかりやすさが力:Plain Englishのすすめ

メモ

やってきました…本書のタイトルと関連した最も重要な部分です。

ガーナー教授は、従来から、法律文書において、平易な英語/プレイン・イングリッシュ(Plain English)を用いることを強く推奨してきました。

必要以上に複雑な専門用語(unnecessary jargon)や古風な表現(jarringly antiquated expressions)を避けること、そして、一般の人々にも理解しやすい言葉を選ぶことを強調しています。具体的には、「法的な義務」(”legal obligations”)や「契約条件」(”terms of the contract”)などの概念を説明する際に、難解な法律用語を使う代わりに、日常生活で使用される言葉を選ぶことで、文書の明瞭性を高めると主張します。

☞ 教科書では実際に言い換えるべきリストが掲載されているので、教科書を入手してぜひこのリストを手元においておきましょう。

リストの一部:目次 Garner, B. A. (2023). Legal Writing in Plain English, Third Edition: A Text with Exercises. Chicago: University of Chicago Press. pp. 64-66.

ガーナー教授の教科書(第3版)―敬意をもって強く推薦―

Garner, B. A. (2023). Legal Writing in Plain English, Third Edition: A Text with Exercises. Chicago: University of Chicago Press.

現在・将来、英文の法律文書を扱う法律家・法務部員の方は必携です(Amazonを見る

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(了)

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