

『改訂版 ビジネス法体系 知的財産法』は、ビジネス法体系研究会が編集し、田中浩之・松井佑樹両先生が執筆した知財実務の最新バイブルです。2025年3月25日に刊行された本書は、A5判548頁で定価7,260円ながら、企業法務の現場で即戦力となる知見を余すところなく盛り込んでいます。
最大の特長は、目的や保護対象ごとに法令を整理した体系的構成にあります。第1編「ビジネスと知的財産法総論」で知財の全体像を掴んだ後、第2編「ブランドの保護」、第3編「技術の保護」、第4編「デザインの保護」、第5編「著作権法による表現の保護」と順を追って読み進めることで、商標法・特許法・意匠法など各分野の論点が自然に結び付いて理解できます。第6編ではパブリシティ権や営業秘密以外の不正競争行為を取り上げ、第7編では並行輸入や国際ライセンスなどクロスボーダー問題を網羅し、グローバル展開企業にも即応します。
改訂版では、生成AI、ChatGPT、メタバースといった新領域のリスクと機会を解説するコラムを新設し、限定提供データの保護や種苗法改正など最新立法動向に対応しました。また、近時の重要判例を豊富に盛り込み、実務家が条文と裁判例の射程を横断的に確認できる点も魅力です。
企業の知財戦略をリードする法務担当者はもちろん、プロダクト開発やブランド管理に関わるビジネスパーソンにも価値ある一冊です。本書を座右に置けば、複雑化する知財リスクを俯瞰し、適切な保護と活用の道筋を描く力が確実に高まります。
ご関心がある方・勉強されたい方:詳しい情報はどうぞこちらをご参照ください。
引き続きご指導ご鞭撻をどうぞよろしくおねがいします。
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(了)
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いつも大変お世話になっております。弁護修習先として多大な御恩があるMHM様の同室でお世話になって以降、御縁が続いている田中先生よりご恵贈をいただきましたので謹んで紹介させてください。