1. 本日のピックアップ
本日も、日々の法務業務に役立つ、ちょっとだけメモしておきたい言葉を一緒に見ていきましょう。今回も、愛読しているファンである「アトーニーズマガジン2024年10月号」(中身もレイアウトも美しく、毎号到着を心待ちにしている、とても良い雑誌です👏)からピックアップ。
私も個人的な大好きな東急様の法務部の言葉を取り上げます。
中村恒次 統括部長(東急株式会社 コンプライアンス・リスクマネジメント委員会)による―「事業部とともに”攻め”つつ、法的側面から”守り”を固め、健全かつ持続的な成長を目指し、”成長の質”を高めていくことが、私たちの責務です。例えば人命にかかわるリスクは必ず摘み取っておかねばなりませんが、一方で変化の早い今の社会環境では、ある程度リスクを取らなければ事業を加速できません。」―を謹んでピックアップしました。
- コンプライアンスとリスク管理の強化:東急株式会社様は、コロナ禍やデジタル変革(DX)に対応するため、コンプライアンスとリスク管理を戦略的な優先事項と位置付けています。2024年4月には、社長直轄の「コンプライアンス・リスクマネジメント委員会」が発足し、法務機能をさらに強化しました。この体制により、事業リスクを適切に管理しつつ、持続的な成長をサポートしています。
- 多様な事業領域に対応する法務:東急様の主力事業は「交通」「不動産」「生活サービス」「ホテル・リゾート」と幅広く、法務部門は各事業部門を法的に支援しています。特にデジタルプラットフォーム構築に関連する契約管理や、個人情報保護法の対応など、新領域での法務対応が求められることが多く、メンバーは多岐にわたる法的知識を拡充しているようです。
- 裁量と自由のある法務チームのカルチャー: 法務チームは少人数も、各メンバーが複数の部署を担当し、自由と裁量を持って業務に取り組む環境が整っているようです。また、年1〜2回の部署ローテーションにより、メンバー間の知識の属人化を防ぎ、業務の効率性を向上させています。これにより、風通しの良い職場文化が形成されているとのことです。
素晴らしい元の記事はこちらです。
2. 別室「お悩み相談箱」も受付中(投稿は以下から受け付けております)
※お寄せいただいた大切なご相談にはできるかぎり目を通しております。なお、法律相談は承っておりませんので、法律相談先のご相談は最寄りの法テラスまで、お願い致します。
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[リーガルリスクマネジメントの教科書とは?]
『リーガルリスクマネジメントの教科書』(日本加除出版)は、2023年に出版された教科書です。リーガルリスクマネジメントという臨床法務技術を独学で学んでいただけるよう、心をこめて作成いたしました。きっと喜んでいただけると思います。
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(了)
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