近況報告丨え、LinkedIn創業者から超緊急案件(Super Urgent)?

2024年下半期から、最近取り組んでいることや個人的に考えていることなどをご紹介します。私の取り組みが何かお役に立てたり、ご関心があれば、いつでもお知らせください。

https://www.linkedin.com/pulse/superagency-reid-hoffman-d3ojf/

あ、リード・ホフマン氏のメール!え、超緊急案件!?

私は、定期的に届く、リード・ホフマン氏のメールマガジンを読むのを楽しみにしています。LinkedIn創業者でAirbnbの初期投資家で取締役会にもアドバイスをしてくれています。

米国時間に発出されることが多く、朝7時に仕事を開始したとき、メールボックスにリード・ホフマン氏のメールがあると、まっさきに開封してしまいます。

しかし、今回のメール、タイトルを見て、「うわ、開けたくない」と思ったのです。

なぜか?―弁護士・法務部の職業病で『Super Agency』ではなく『Super Urgency』(超・緊急案件!)に見えて、一瞬、業務における「戦闘モード」になり、身体が防衛モードに切り替わりました。交通標語のように、謹んでシェアすると―なくそう、やめよう、法律事務所・法務への「Urgent」をタイトルに入れたメールの”濫用”―結構削られるので、本当に必要なときだけにしていただけますと幸いです。

しかし、メールで彼が挙げたのはAIの話、すなわち、『Superagency(スーパーエージェンシー)』でした。今回は、リード・ホフマン氏の最新のアイデアを一緒に見ていきましょう。

原文・詳細は https://www.linkedin.com/pulse/superagency-reid-hoffman-d3ojf/ (英語)をご高覧ください。

リード・ホフマン氏のAIに対するビジョン:私たちの未来をどう変えるのか

AI(人工知能)の進化は、技術が急速に進展する現代において、避けられないテーマとなっています。

彼が語る「超エージェンシー(superagency)」とは、AIによって個人がさらに強力な能力を手に入れ、私たちの世界を変革する可能性を示唆しています。

しかし、この新たな技術にどのように向き合うか、その道は一筋縄ではいきません。

リード・ホフマン氏の「超エージェンシー」とは?

ホフマン氏のメールで中心的に取り上げられているテーマは、「人間のエージェンシー(自己決定力)」です。

  • リード・ホフマン氏はAIの進化が、私たち人間の意思決定能力を徐々に弱めてしまう懸念を抱いています。例えば、AIが私たちの仕事を代替することで、データプライバシーのリスクや誤情報の拡散、企業によるコントロールが強まるという不安もあるのです。
  • 一方で、彼は楽観的なビジョンも提示しています。
  • スマートフォンの例を引き合いに出し、技術がもたらす潜在的なリスクがあっても、それが私たちの生活に不可欠なツールへと進化した事実に注目しています。スマートフォンは私たちに情報を即座に提供し、世界中の誰とでも繋がる力を与えてくれました。
  • 同様に、AIも私たちのエージェンシーを強化し、より大きな社会的変革を促進すると彼は考えています。

リード・ホフマン氏が否定したい考え

リード・ホフマン氏は、AIによって人間のエージェンシーが完全に奪われてしまうという悲観的な見方を否定しています。

彼は、AIが私たちの能力を補完し、拡張する「スーパーツール」としての役割を強調しています。技術が進歩する中で失うものに焦点を当てるのではなく、何を得られるかに目を向けるべきだと彼は述べています。

私の考え:慎重なアプローチが必要

リード・ホフマン氏のビジョンに共感しつつも、私はこの問題に対して、同様に慎重な姿勢を取る必要があると考えます。

  • AIは確かに多くの可能性を秘めています。しかし、その進化によるリスクについて冷静に見極めることが求められます。
  • AIの普及には、さまざまな商業的利益やポジショントークが絡んでいます。そのため、技術に熱狂しすぎてしまうことなく、長期的な視点でリスクとメリットをバランスよく評価しなければなりません。
  • AIは、私たちの判断や意思決定をサポートするツールでありながら、逆に制御する存在にもなり得るのです。したがって、私たちは技術のもたらす変革を歓迎しつつも、冷静なアプローチを取るべきです。

AIが私たちにもたらす良い点と悪い点を見極め、全体的なバランスを保ちながら進めることが、この技術を効果的に取り入れるための鍵となるでしょう。

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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