近況報告丨若手支援

2024年下半期から、最近取り組んでいることなどをご紹介します。私の取り組みが何かお役に立てたり、ご関心があれば、いつでもお知らせください。Happy to helpです。他の記事より緩めです。

荷下ろし

6月は背負いすぎた荷物を下ろそうと一生懸命荷下ろしをしておりました。今年40歳となり、30代で拾ってきたものや担いできたものを感謝の気持ちを持って終わらせたり、荷物を整理しています。30代で組織内弁護士として苦労したこと、そして苦しかったこと、その時に支えてくださった先輩方や恩師の皆様を思い出しながら荷物を整理しています。

新たな役職と若手支援のミッション

2024年4月から日本組織内弁護士協会の賛助団体グループを統括する理事職に就任しました。それに加えて、新たに若手支援という特別なミッションにも取り組んでいます。その一つに、正確な若手の方のペインポイントやニーズの把握があります。日本組織内弁護士協会の会員数は2000人を超えました。その中で最も若い75期から私たちの世代62期まで、つまり働き始めてから1年目から13年目までの弁護士が全体の60%から70%にあたるというデータがあります。しかし、どのようなことがペインポイントになっているのかを考えたときに、現在のところ客観的なデータが不足しています。

大規模調査の実施計画

今年の4月から準備を続け、この夏をめどに大規模な初となる調査を実施する見込みです。外部のコンサルタントの助言を借りつつ、最初の第一歩として客観的なデータを集めることに集中しています。この点については、飲み会や個人的な経験論に頼ることが多いですが、できる限り客観的なデータに基づいて判断することが重要です。何がペインポイントで、何がペインポイントではないのか、さらにペインポイントの解消について日本組織内弁護士協会が期待されていること、そして期待されていないことを区別する必要があります。

ペインポイントの解消と期待される役割

例えば、あるペインポイントについて会員が悩みを抱えている場合、これを解消するためのリソースは多岐にわたります。「うららか相談室」のようなオンラインカウンセリングの利用もあるかもしれませんし、会社の同僚や先輩が一番の助けになることも考えられます。また、第三者ではなく、家庭や恋人といった身近な方が最大限のサポートになることもあるでしょう。そのうえで、ペインポイントの解消がある団体に期待されているかどうかをしっかりと考えることが大事です。

本の出版とアカデミックなインプット

この4年間で3冊の本を出版してきました。そのプロセスはまるでスタートアップのベンチャーのようでした。最初は難しいと思っていたことも、熱意を持って取り組むことで、次第に手を差し伸べてくださる方が現れました。今週の月曜日には、鹿児島大学の米田先生がこの調査について相談した際、アカデミックなインプットも役立つだろうということで、学会での報告の機会を提供してくださいました。これは思いがけない機会であり、日本組織内弁護士協会の幹部にも相談の上、謹んでお受けいたしました。

正解がない調査であるからこそ、様々な方のご意見を伺いながら、よりベストなアプローチを検討していきたいと思っています。後輩は宝物です。以前は同じロースクールの後輩を想像していましたが、今はより広く75期からドキドキワクワクしながら実務に飛び込んできている皆様のことを考えています。このブログの右側に書いてある通り、まだお目にかかっていない方がこのブログを読んでくださっているかもしれません。私の心情は「Happy to help」というもので、面識がなくても何かお役に立てればと常々考えています。また、皆さんが自分よりもより遠くに、より楽に早く飛んで行ってくれれば嬉しいと思っています。

日本の未来と個々の役割

日本は現在GDPでも世界第4位に転落するなど、人口が減少する中で、一人一人が創造性を発揮して活力のある社会にしていくことが重要だと思っています。そのプロセスの中で、たくさんの失敗から学んだことを少しでも多く伝えていくことが社会に役立つことだと考えています。この調査を通じて少しでも若手の方のペインポイントが判明し、そこにより多くの理想像を当てはめていくことができればと思っています。まだまだ船は小さく、こぎ出したばかりですが、どうぞご指導よろしくお願いいたします。

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後日Updateいたします。

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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。

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