『チームワークの新しいルール(1/3)』[原題:New Rules for Teamwork]丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年9−10月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

チームワーク…価値観が多様化するメンバーの中で、難しい問題ですよね。そこで、本号で私が最も読みたかった記事がこちら。新しいチームワークのルールと実践とは?

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Michael Luca and Amy C. Edmondson (2024), Where Data-Driven Decision-Making Can Go Wrong, Five pitfalls to avoid, Harvard Business Review, 102(5), 80-89.

重要ポイント[1/3]: オペレーティングシステムの構築

筆者らは、本論文で、新しいチームワークのルールについて述べている。はじめに、効果的なチームワークを実現するために、組織は「オペレーティングシステム」(operating system)として、チームの協働方法、変革の進め方、相互支援の手法を明確に定義する必要があると述べる。このシステムは、①チームがどのように価値を創造し、②何を達成すべきか、③技術スキルの要件(technical skills)、④作業管理のプロセス(processes)、⑤建設的なコラボレーションを促す文化的な規範(cultural norms)を含むものである。

筆者らによれば、我が国のトヨタ生産方式(Toyota Production System)はその代表例であり、標準的な作業ルーチンとパフォーマンスのモニタリングを組み合わせ、現場の問題解決と継続的な改善を推進したと好意的に評価している。

また、ソフトウェア業界では、1990年代から2000年代にかけてアジャイルが登場し、チームの効率と柔軟性を高めた。マッキンゼーの「Way We Work(WWW)」システムは、これらの原則を進化させたものであり、グローバルなスケールでのチーム協働を支援していると評価する。例えば、同社のラテンアメリカの銀行とのプロジェクトでは、初期の混乱を乗り越えるためにWWWシステムを導入し、チームの作業リズム、規範、フィードバックプロセスを整備することで、デジタル戦略の成功を達成したと考察する。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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