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【日曜朝連載】”NRS”―(N)なじみのない(R)略称(S)避ける、ウィッシュ!丨名著精読!『Legal Writing in Plain English』第19回

問題の所在+ソリューション[各連載回に共通]

Problem Statement (問題の所在)「英文契約書は好きでない」「法律英語が上達しないのはなぜ」「欧米弁護士の思考で英語の法律文書が書けない」― 法律英語のライティングの悩みは日本の法律家に共通します。私も、です。

ソリューション 2022年、Airbnb法務部の研修で、魔法のような体験がありました。名著『Legal Writing in Plain Englishガーナー教授から直接学ぶ機会があったのです。「できなかった」理由がすっと理解できました。そこで、毎週1記事、名著を「分析」し、一緒に(同期やライバル達よりも)法律英語に少しだけ強くなっていきませんか? ― 精読して蓄えていきましょう。

想定する読者 法律家・法務部門・司法修習生/ロースクール学生の皆様

読了により、得られる情報

ガーナー教授の教科書は、まず、「すべての法律文書に共通」する合計20のルールを与えてくれます。20のルールは、わかりやすく「3つの箱」に分類されています。今回の鍵は下記ハイライト部分に関するルールです。

第1部:すべての法律文書における原則
1. 思考の枠組み
2. 文章のフレーズ
3. 言葉の選択

目次 Garner, B. A. (2023). Legal Writing in Plain English, Third Edition: A Text with Exercises. Chicago: University of Chicago Press.

[No.18/計20]”NRS”―(N)なじみのない(R)略称(S)避ける、ウィッシュ!

メモ

ガーナー教授は、一般的ではない略称(unfamiliar acronyms)の法律文書での使用を避けるべきであり、特に必要な場合に限って、短縮名(shorthand names)を使用すべきと説きます。

例えば、General Agreement on Tariffs and TradeをGATTと表記するなど、一般的に知られている略称は受け入れられます。

しかし、SQHUW(small-quantity handlers of universal wastesを無理に省略して定義として利用したもの)のように理解しにくい略称は避けるべきと主張します。

さらに、Mikhail KhodorkovskyやBank of New Yorkのように具体的な名前を使用することで、法律家は、文章の明瞭さを維持し、読者の容易な理解を助けると指摘します。

ガーナー教授の教科書(第3版)―敬意をもって強く推薦―

Garner, B. A. (2023). Legal Writing in Plain English, Third Edition: A Text with Exercises. Chicago: University of Chicago Press.

現在・将来、英文の法律文書を扱う法律家・法務部員の方は必携です(Amazonを見る

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(了)

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