目次
書誌情報
渡部友一郎「Airbnbで学んだ法務時間術6つの金貨(6・完) 限界まで簡潔(concise)にしてほしい」と求める」ビジネス法務2025年10月号43頁
法務部員・組織内弁護士向けのまとめ
リーダーの時間を守る最短距離は「限界まで簡潔」。A4で2枚、構成は「問題→回答→理由」を徹底し、英語では75語ルールで問いを短文化。読み手の意思決定を速め、チーム全体の生産性を底上げするための環境づくりと訓練法を示す最終回です。
法務部員・組織内弁護士のNext Step
STEP
型と上限を共通言語にする 全メモを「問題→回答→理由」の順で書く共通テンプレートに統一し、冒頭に3行の結論サマリーを置きます。長さはA4で2枚まで。英語の問いは75語以内、日本語も120字前後を目安に短文化。形容詞や前置きを削り、受動を能動に置換するだけでも密度は大きく上がります。
STEP
運用と訓練で定着させる 提出前チェックを「結論は先頭にあるか」「見出しが動詞で始まるか」「図表で置換できないか」に絞り、上長レビューは要旨のみで判定します。週1回のショート道場で実際のメモをリライトし、再提出率と読了時間を可視化。良質サンプルをライブラリ化して、チームの基準を継続的に底上げします。
皆さまのチームは、メモのライティング力をアップするためにどのような工夫をされていますか?
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
法務部・弁護士(インハウス弁護士・組織内弁護士)向けの法務専門誌「ビジネス法務」(中央経済社)にて、全6回の連載を担当させていただくことになりました。まだまだ組織内弁護士や法務部員として研鑽中の身ではありますが、時間の捉え方・管理に関して、小さな気づきやヒントをお届けできるよう努めてまいります。いよいよ最終回となります。ご愛読ありがとうございました。