書誌情報
渡部友一郎「Airbnbで学んだ法務時間術6つの金貨(4)Single Source of Truthは時間のお守り 」ビジネス法務2025年8月号(2025年)
法務部員・組織内弁護士向けのまとめ
本稿は、繰り返し経緯説明を求められる法務の「あるある」を解決するため、法務が単独編集権限を持つオンライン文書を『Single Source of Truth』として整備し、情報の一元管理と関係者間の認識統一で時間浪費を防ぐ手法を紹介する記事です。
法務部員・組織内弁護士のNext Step
STEP
唯一の情報源を先回りで整備する まずはGoogleドキュメントなどで専用ファイルを新規作成し、時系列の事実・法的評価・Q&A欄に分けて整理します。編集権限は法務のみとし、閲覧リンクを関係部門に共有できる設定にして、情報を常に最新かつ一元化された状態で維持しましょう。
STEP
更新と周知を運用ルールにする 新しい情報や追加質問が生じたら速やかにドキュメントを更新し、問い合わせにはURLを回答します。週次または案件節目の会議で要点をサマリー報告し、あなたの管理するドキュメントこそが「公式版」であると全社に浸透させることで、誤情報修正の往復と多人数会議を根絶し、法務の集中時間を確保できます。
おわりに
最初に、この案件の関係者、無限に広がる可能性があるなと感じたら、すぐさま作りはじめましょう!
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。ビジネス
法務部・弁護士(インハウス弁護士・組織内弁護士)向けの法務専門誌「ビジネス法務」(中央経済社)にて、全6回の連載を担当させていただくことになりました。まだまだ組織内弁護士や法務部員として研鑽中の身ではありますが、時間の捉え方・管理に関して、小さな気づきやヒントをお届けできるよう努めてまいります。