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最高のパーソナライゼーションの秘密 [1/3]丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年11−12月号

◯✕ 問題<正解は末尾>
次の文は正しいか?― Pandora社は、AIを活用して広告制作時間を10日まで短縮し、顧客体験を向上させた。

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。この論文は、最近スマートフォンのサービスを利用していても「個人の嗜好」に合わせてくれる便利なサービスがある一方、気持ち悪さを感じる場面もでてきます。最新の研究から法務としても「パーソナライゼーション」の知見を抑えることが有益を考えます。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

Mark Abraham, David C. Edelman (2025). Personalization Done Right, The five dimensions to consider—and how AI can help, Harvard Business Review, 102(6), 104–115.

法務部員がまた1つ知見を広げる「本日のメモ」

Mark Abraham と David C. Edelman による最新の研究結果に基づくと、成功するパーソナライゼーションには以下の「5つの要素」が必要である。

  1. Empower Me(私を力づける): 顧客のニーズを深く理解し、体験を向上させる。例: SonderMind社は、患者の精神的健康データを活用し、個別の治療プランを提供している。
  2. Know Me(私を理解する): データを用いて顧客の信頼を得る。例: Sweetgreen社はモバイルアプリを通じて顧客関係を構築し、2023年には売上の60%をデジタルチャネルから得ている。
  3. Reach Me(私に届く): AIを用いて適切なタイミングで顧客にアプローチする。例: Cisco社は製品使用データやマーケティングデータを統合し、営業チームが顧客に的確に接触できるようにしている。
  4. Show Me(私に見せる): 顧客に適したコンテンツを提供する。例: Pandora社はAIを使い、広告制作のサイクルを12~14カ月から10日に短縮し、コンバージョン率を改善した。
  5. Delight Me(私を喜ばせる): 継続的なテストと学習を通じて顧客体験を向上させる。例: DoorDash社は数百の実験を迅速に行い、アプリでの顧客体験を最適化している。

これらの要素をバランスよく実現することが、顧客満足度と収益向上の鍵である。

<本日の答え合わせ>
◯✕ 問題
次の文は正しいか?― Pandora社は、AIを活用して広告制作時間を10日まで短縮し、顧客体験を向上させた。
答え: 正しい
解説: Pandora社は、AIを利用して広告制作を迅速化し、成果を上げている。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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