Vikas Mittal, Alessandro Piazza, and Sonam Singh (2024), Safety Should Be a Performance Driver, It’s more than just a compliance issue, Harvard Business Review, 102(5), 116-127.
多数の企業は、セーフティ(安全性)を遵守すべきコストとして捉えているが、誤りである。なぜなら、筆者らの研究によれば、パフォーマンスの推進力(performance driver)という側面を持つからである。
本論文の調査によると、76人のエグゼクティブのうち94%がセーフティを企業の「コアバリュー」(組織文化)としていると答えたものの、実際に戦略に組み込んでいる(strategy)と答えたのはわずか17%にとどまった。
セーフティ指標をモニタリング(monitored)している企業は35%であり、従業員のインセンティブと連動(linked)させている企業はわずか4%にとどまった。
例えば、石油関連サービス企業のCEOは、AIへの投資を「成長のための投資」として評価する一方で、セーフティへの投資は「損失を防ぐため」として扱っている。このような考え方が、企業のセーフティに対する投資を後回しにする要因となっている。
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「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。
表題の通り、「安全性」がコストではなく、パフォーマンス向上に寄与しているという研究。従業員の安全が重要な企業に所属されている法務部員や組織内弁護士におすすめです。
(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。