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第3章: ステップバイステップのアプローチとリーダーシップ
「目標に向かって100のステップがあるとして、最初の1〜3ステップに集中することが重要。すべてを一気に実現しようとせず、着実に進めることで、大きな成功を掴むことができる。」
リーダーシップにおいて、最も重要な要素の一つは、長期的なビジョンを持ちながらも、日々の進展を一歩ずつ確実に実現していくアプローチです。
私の尊敬するある世界的リーダーは、多数の法域にまたがるヘビーリフティングなプロジェクトの実現に向けて、100のステップの中で最初の1〜3ステップに焦点を当てた方法論を語っています。
この段階的なアプローチにより、大規模なプロジェクトでも無理なく進行できるように調整し、組織全体がストレスを感じずに大きな目標に向かって動けるようになったそうです。
従来のアプローチ
「最終的な目標までの全てを一度に達成しなければいけない。そのため、すべてを見渡すとプレッシャーが大きく感じる。」
新しいアプローチ
「100のステップのうち、最初の1〜3ステップに集中してみよう。最終的な目標に向かう途中で、確実に進めることでチーム全体が成功を収める可能性が高まる。」
このリーダーは、プロジェクトを進める上で、すべての段階において一気に進めるのではなく、段階的に進行することが組織を成功に導くための鍵であると説明しています。
リーガル部門での応用
リーガル部門においても、この段階的なアプローチは極めて有効です。大規模な法務プロジェクトや新しい制度の導入、規制対応の際、チーム全体が「すべてを完璧にこなさなければならない」というプレッシャーを感じることがあります。しかし、プロジェクトを分割し、優先度の高い課題にまず焦点を当てることで、全体の負荷を軽減しつつ、着実に前進することができます。
リーダーは、最初にクリアすべきステップを明確に定義し、チームメンバーとその進捗を共有することが重要です。これにより、各メンバーが自分の役割をしっかりと理解し、段階ごとに達成感を得ることができ、次のステップに向かうモチベーションを高めることができます。段階的な進行によって、リスク管理も容易になり、予期せぬトラブルにも迅速に対応できる環境が整うでしょう。
行動への促し
- 小さな成功を積み重ねる: 最終目標にたどり着くために、まずは100段の階段のうち、優先度の高い最初の1〜3のステップに焦点を当てる。
- 段階的な進行を活用する: プロジェクトの進行を段階的に管理し、リスクを最小限に抑えながら成果を出していく。
- 上司に100を説明しなくてもよい:100段の頭の中の構想をすべて話すのが適切か熟慮する。必要なStepはなにか、どの範囲がDigestableなのかを考える。
結論:
ステップバイステップで進めるアプローチは、大きなプロジェクトを成功に導く鍵です。最終目標に向かう過程で、少しずつ段階的に進めることで、チーム全体が一体感を持ち、着実に成果を上げることができます。リーダーは、この方法を積極的に活用し、組織の長期的な成長を支えていくべきです。
(*)上記はいずれも個人の解釈・見解です。
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(了)
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