『CEO交代の成功と失敗 (3/3)』丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年7−8月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

今回はCEO交代のお話ですが「法務役員・法務部長の交代」など法律事務所や法務部門での「役職者交代」にも適用できそうなお話が沢山ありました。次世代リーダー必読。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

David De Cremer (2024). For Success with AI, Bring Everyone On Board: When you include rank-and-file employees, you’ll improve your overall performance, Harvard Business Review, 102(3), 123-131.

重要ポイント[3/3]: 成功と失敗の事例

筆者らは、架空のBethとJeffの対比 CEO交代の成功と失敗の対比として、事例を敷衍して説明する。

成功例:Bethは、CEO交代プロセス中に現職CEOとの関係を築き、影響力を行使しつつ、取締役会との信頼関係を構築することに成功した。彼女は戦略的に自分を準備し、取締役との関係強化に努め、影響力を使って大きな役割を担った。Bethの成功は、スキルと影響力を効果的に用いた結果であった。

失敗例:Jeffは交代プロセスで現職CEOと対立し(conflict)、取締役会の期待を十分に理解せず(expectations)、CEOとしての地位を短期間で失った。彼の失敗は、新CEOが必要な政治的スキルと影響力を駆使できなかったことによるものであった。

これらの事例は、新CEOが政治的状況(political forces)を理解し、適切に権力を行使することの重要性を浮き彫りにしている。

では、具体的に、次世代リーダー候補の私たち中堅世代は、どのように正しい「影響力」を身に着けて行けるのだろうか?

アプローチ詳 細
①影響を受ける相手を理解すること影響を与えなければならない相手の希望、恐れ、目標を理解し、それぞれに合わせた影響力のスタイルを選ぶ。
②文化と文脈を考慮すること組織の文化や状況に応じて影響力のスタイルを調整し、適切なアプローチを取ることが重要。
③適切な支持者を確保し、反対者の影響を最小限に抑えること支持者との関係を強化し、反対者には適切に対応することで組織の支持を得る。
④謙虚さを持ちながら自分の力を行使すること謙虚な態度を保ち、相手の意見を聞く姿勢を示すことで信頼を得る。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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(了)

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