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『CEO交代の成功と失敗 (1/3)』丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年7−8月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

今回はCEO交代のお話ですが「法務役員・法務部長の交代」など法律事務所や法務部門での「役職者交代」にも適用できそうなお話が沢山ありました。次世代リーダー必読。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

David De Cremer (2024). For Success with AI, Bring Everyone On Board: When you include rank-and-file employees, you’ll improve your overall performance, Harvard Business Review, 102(3), 123-131.

重要ポイント[1/3]: CEO交代のプロセスの複雑さと影響
  • CEOの交代(succession)は、最も重要な決定の一つである。失敗すれば、社員の混乱、優秀な人材の流出(jump ship)、企業の評判の低下、そして株主価値の喪失といった甚大な影響を及ぼす。
  • Claudio Fernández-Aráozらの研究によれば、S&P 1500企業での失敗したCEO交代による損失年間で約1兆ドルに相当する。
  • PwCの2015年の調査では、CEO交代を余儀なくされた企業は、平均で18億ドルの株主価値を失ったとされる。Bob IgerからBob Chapekへの交代と再度のIgerの復帰(ディズニー)の事例、Jeff ImmeltからJohn FlanneryさらにLarry Culpへの交代(GE)の事例は、失敗した交代の実例として取り上げられ、高いリスクを示すと説明されている。
  • 筆者らによれば、CEO交代のプロセスは「移行期」(transition phase)「新体制確立期」(taking-charge phase)の2つの段階からなり、「新体制確立期」(taking-charge phase)の段階で新CEOが取締役会の完全な信頼(confidence)を得ることが鍵となる。

今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。

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