ロン・クレイン氏 Airbnbの最高法務責任者に就任
エアビーアンドビー社 · 2023年11月20日 · 企業情報
エアビーアンドビーは、本日、ロン・クレイン氏が最高法務責任者として同社に加わることを発表しました。
クレイン氏は、政府とビジネスの両方で40年以上の経験を持つ卓越したリーダーであり、バイデン大統領の最初の2年間のホワイトハウス首席補佐官(White House chief of staff)として最もよく知られています。それ以前には、副大統領時代のバイデン氏およびアル・ゴア副大統領の首席補佐官を務め、34歳でアメリカ史上最年少の副大統領首席補佐官となりました。
エアビーアンドビーの共同創業者兼CEOブライアン・チェスキーは、「ロンは大局的な戦略思考家でありながら、高度なオペレーターでもあります。彼が身近な顧問として加わることに大変感激しています」「ロンはこれまで出会った中で最も賢い人物の一人と評されていますが、彼の知性以上に、彼の優れた判断力と寛大な心(筆者注:big heart)が知られています。ロンは私たちのチームにとって完璧な追加となるでしょう。」述べています。
政府での顕著なキャリアに加えて、クレイン氏は民間部門の法律経験もエアビーアンドビーにもたらします。オメルべニー&マイヤーズ(O’Melveny & Myers)のパートナーとして在籍中、彼は複雑な訴訟で数多くのテクノロジー企業やマーケットプレイス企業を代理しました。また、AOL創業者スティーブ・ケースが設立したベンチャーキャピタル会社、レボリューションで最高法務責任者を務めたこともあります。
エアビーアンドビーの次期最高法務責任者であるロン・クレイン氏は、「私は常に、旅行がコネクションと文化理解を生み出す上で重要な部分であると信じてきました。そして、この重要な仕事をさらに推進するためにエアビーアンドビーに参加することを光栄に思います。エアビーアンドビーはすでに多くの成果を上げていますが、私は特にブライアンの会社の次の章に対するビジョンに感銘を受けています」「今年初めにオメルべニー&マイヤーズ(O’Melveny & Myers)に再び加わり、優秀な同僚やクライアントと共に働けたことを誇りに思いますが、ブライアンのもとで働き、彼の素晴らしいエグゼクティブチームに加わる機会は見逃せませんでした。」と述べています。
クレイン氏は、ジョージタウン大学及びハーバード大学ロースクールの卒業生です。彼は2024年1月1日にエアビーアンドビーでの勤務を開始し、CEO兼共同創業者のブライアン・チェスキーに報告します。
Airbnbのプレスリリース原文は Ron Klain to Join Airbnb as Chief Legal Officer をご高覧ください。
[関連情報]
- ロン・クレイン│Wikipedia
- ロン・クレイン│LinkedIn
- バイデン氏、首席補佐官に側近のロン・クレイン氏起用 (2020年11月記事)
- ロイター:Airbnb taps ex-Biden chief of staff Ron Klain as top lawyer
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(了)
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おはようございます。2023年11月20日、Airbnbは、ロン・クレイン氏(バイデン大統領の大統領首席補佐官、2023年退任)が、最高法務責任者(Chief Legal Officer)に就任することをプレスリリースにて公表。ロイターなど米国メディアもプレスリリース以降、順次、報じています。
2015年にアジア3番目(現在は最古参となりました…)のAirbnbの弁護士と入社し、8年かけて、初代ベリンダ、2代目ロブ、3代目リッチとお仕えしてきました。そして、4代目ロンのもとで、一層、精勤いたします。
法務部門・組織内弁護士の皆様、このニュースを「なんかすごいな」で終わらせてはいけないと思います。もし、私達の日本から将来GAFAのような世界を変える日本発のIT企業が生まれる場合、このような法律のみならず公共政策(地政学含む)の見識を有する世界トップレベルの人材と伍することができなければ、私達日本人が日本発[世界企業]のGeneral Counselや法務最高責任者(CLO)に就任できず、外部・外国から人材が招聘されるということです。私には入社以降1日1日がいつも驚きと学びです…この学びを絶対に日本に持ち帰り、これまで通り、広く日本の法務部門を支える方に共有したい、という謙虚かつ強い思いです。壁は…雲の上…とてもとても高いですよね…、それでも、いつか日本企業の経営陣が最高の法務人材を求めた際に、日本人としてリストに残るように研鑽していきたいです。
(*)personal view only