【御礼と報告】私儀 Associate General Counsel 就任へ (2/28の誕生日🎂によせて)

三笘裕弁護士ら(長島大野)「ニッチ市場向けの⋯指名委員会等設置会社⋯を、メジャー市場向けの最善の制度と位置づける…法改正は…行うべきではない」丨メモしたい、法務の言葉

図表・データ | 組織内弁護士研究ノート® | 法務部とインハウス弁護士の金貨

三笘裕弁護士ら(長島大野)の言葉―メモしたい法務の言葉とは?

図表・データ | 組織内弁護士研究ノート® | 法務部とインハウス弁護士の金貨

Problem Statement (問題の所在)

法務部員・組織内弁護士は、不確実性が高まる環境の中で、社内のクライアント(依頼者、経営者、事業部門など)の意思決定を十分な情報に基づいて支援する役割を担います。 しかし、日々の業務で何をすべきか迷うときもあります。

ソリューション

定期的に、法律雑誌などで見つけた「珠玉の言葉」を紹介します。 ノートやスマホにメモすることで、自分を鼓舞したり新しい気付きを得るきっかけになることを期待しています。

想定する読者

法務部門の方(とりわけ組織内弁護士・インハウス弁護士)、外部弁護士の方、ロースクール生・司法修習生の方

三笘裕弁護士ら(長島大野)の言葉

三笘裕弁護士ら(長島大野)「ニッチ市場向けの⋯指名委員会等設置会社⋯を、メジャー市場向けの最善の制度と位置づける…法改正は…行うべきではない」

三笘裕=壱岐祐哉「機関設計をめぐる近時の議論と選択の視点」ビジネス法務2026年2月号12-15頁

中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)

機能的収斂:形は違っても、ゴールは同じでよい

三笘先生がご指摘の通り、コロンビア大学のロナルド・ギルソン教授が2000年代に提唱した「機能的収斂(Functional Convergence)」の概念も支柱となっているのかもしれません。ギルソン教授は、企業統治は、法的な形式(Form)まで同じになる必要はなく、結果としての機能(Function)さえ果たしていればよいと説きました。つまり、指名委員会という「箱」を作らなくても、(上場会社のうち)監査役会設置会社や監査等委員会設置会社の枠組みの中で、実質的な監督機能が果たせているならば、それが最適解なのです。誤解があれば恐縮ですが、本稿に関しては、無理に形を揃えようとする法改正は、この柔軟な機能的進化を阻害する恐れがあるという警鐘と理解しました。

“Convergence in function does not require convergence in form… existing institutions can remain different, but adapt to perform the same functions.” (機能の収斂は、形式の収斂を必要としない… 既存の制度は異なったままでも、同じ機能を果たすように適応できる。) Ronald J. Gilson, “Globalizing Corporate Governance: Convergence of Form or Function” (2001).

関連記事

組織成長を叶える 組織内弁護士の教科書丨迷うたび、読んでほしい
図表・データ | 組織内弁護士研究ノート® | 法務部とインハウス弁護士の金貨

補足情報

ゆる募:お悩み相談箱

法務部員・組織内弁護士としての大切なことや日々の悩みは、誰かに話すだけでも心が軽くなるものです。もし「取り上げてほしい」「ちょっと聞いてほしい」と思うことがあれば、どうぞ遠慮なくメールフォームからお寄せください。いただいたご相談は、できる限り丁寧に目を通し、少しでもお力になれればと考えています。

なお、法律相談に関しては直接対応いたしかねますので、お近くの法テラスにご相談ください。それ以外のお悩みや想いは、いつでもお待ちしております。あなたの声が、きっと誰かの力にもなります。

リーガルリスクマネジメントの教科書とは?

リーガルリスクマネジメントの教科書』(日本加除出版)は、2023年に出版された教科書です。リーガルリスクマネジメントという臨床法務技術を独学で学んでいただけるよう、心をこめて作成いたしました。きっと喜んでいただけると思います。

***

ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。


(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。