

『ケースで学ぶ 国際企業法務のエッセンス 第2版』は、森下哲朗〈上智大学〉、平野温郎〈東京大学〉、森口聡〈長島大野常松法律事務所〉、山本卓〈三井物産〉、増見淳子〈東京大学〉という豪華執筆陣がタッグを組み、理論と実務をシームレスに結び付けた決定版の入門書です。序章「国際企業法務の世界」で全体像を俯瞰した後、第1章「国際売買契約」から第6章「プロジェクトファイナンス」まで、国際取引を扱う企業法務担当者が直面する主要テーマを体系的にカバーしています。第2版では、第3章「無形資産と技術関連契約」を全面刷新し、最新の知財実務をケースで解説しています。さらに、第5章に「ビジネスと人権」を追加し、サプライチェーン全体での人権尊重を国際企業の必須課題として取り上げた点は注目に値します。
各章は「ケース」「解説」「実務TIP」の三層構造です。たとえば、第2章「販売店・代理店契約」では「代理権の範囲」「競争法リスク」をケースに即して整理し、TIPで実務上の勘所を提示しています。読者は臨場感のあるシナリオを追体験しながら、問題発見から解決策立案までの思考プロセスを自然に習得できます。
A5判552ページの超充実サイズ(定価4,620円)の中には、理論の骨格と最新実務の知恵を網羅した内容は、コストパフォーマンスが高いです。国際案件を初めて担当する「Day1」の若手法務担当者はもちろん、経験豊富な実務家にも新しい気付きをもたらす一冊です。国際企業法務の入口に立つ方がまず手に取るべき「必携テキスト」と言えます。
ご関心がある方・勉強されたい方:詳しい情報はどうぞこちらをご参照ください。
引き続きご指導ご鞭撻をどうぞよろしくおねがいします。
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(了)
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いつも大変お世話になっております。経済産業省「法務機能在り方研究会」で御縁をいただき、その後もご指導ご鞭撻を頂いている東京大学名誉教授の平野先生よりご恵贈をいただきましたので謹んで紹介させてください。