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『従業員おいてけぼりの”AI”導入』 (3・完)丨ハーバード・ビジネスレビュー最新号24年5−6月号

「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。

(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。

David De Cremer (2024). For Success with AI, Bring Everyone On Board: When you include rank-and-file employees, you’ll improve your overall performance, Harvard Business Review, 102(3), 123-131.

重要ポイント[3/3]: 従業員のストレス軽減とインクルーシブな文化の形成

筆者の研究によれば、AI導入が進む中で、従業員が疎外感(alienation)を抱かないようにするためには、従業員がAIシステムに対して理解を深め、積極的に関与することが重要である。

  • 筆者の取り上げたAmazonの事例では、AIアルゴリズムによる厳格な監視が従業員の怪我の増加(injury-prone)反発(resistance)を引き起こし、「We are not robots!」というスローガンを掲げた抗議活動(protests)が発生した。
  • また、AIの採用が部門間のサイロ化を促進するリスクがあるため、技術チームとビジネスチームが緊密に協力することが不可欠である。
  • CNH Industrialの事例では、クロスファンクショナルチームを形成し、リアルタイムのフィードバックを通じてAI導入の成功を収めたことが報告されている。

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