AIガバナンス丨登壇情報
新規登壇丨LegalOn様「専門家対談 AI時代の法務実務:国内外の規制対応から経営戦略へ」 https://www.legalon-cloud.com/seminar/679
生成AIを含むAI技術の急速な普及が進み、企業の業務プロセスやサービス設計におけるAI活用は、経済活動においてもはや必須といえる状況になっています。一方で、国内外でAIの新たな法規制の制定や、裁判例の登場、AIガバナンスに関する規格の整備が進み、企業はこうした法的側面を理解したうえで、AIのリスクを適切にマネジメントする必要があります。
すなわち、企業には、最新の法規制の動向を理解することは当然として、そのうえで「自社にとって重要な論点はどこか」「自社のサービス・組織文化に適したAIガバナンス体制はどんなものか」を適切に判断することが求められます。
本イベントは、オフライン形式で開催し、国内外のAIガバナンスの現状を整理し、企業が押さえるべき主要な論点や運用上のポイントをわかりやすく解説します。
前半の講演では、AIガバナンスの基本から各国規制の比較、AI活用にあたっての留意点をご紹介し、AIガバナンスを考えるための基礎知識を提供します。後半の対談では、実務の最前線で今まさに直面しているリアルな課題や今後のAIガバナンスの展望について、専門家同士の議論を通じて深掘りします。
最後には、ネットワーキングの時間も設けており、登壇者や参加者同士で実務上の悩みや各社の取り組みについて直接情報交換いただけます。講師は、外資・国内企業での豊富な実務経験を有する日本組織内弁護士協会理事(Airbnb)の渡部友一郎氏と、AIをはじめとする最先端領域に関して研究・実務対応を行う法律事務所ZeLoの弁護士 島内洋人先生です。
AIガバナンス丨技術的特異点における組織設計の収斂進化:一時的なCxO職の興亡とAIガバナンスの未来
企業のリーダーシップ構造には、破壊的技術の登場に合わせて役職が拡張し、技術が組織に浸透するにつれて再び収縮する「アコーディオン効果」という歴史的なサイクルが存在します。
かつて、インターネットやナレッジマネジメントが台頭した際、多くの企業が「最高ウェブ責任者(CWO)」や「最高ナレッジ責任者(CKO)」を設置しました。しかし、Webや知識共有が業務の当たり前のインフラ(ユーティリティ)となるにつれ、これらの役割はCIO(情報)、CMO(マーケティング)、CLO(法務)といった既存の機能へと吸収・統合されていきました。
現在の「最高AI責任者(CAIO)」の急増も、この歴史的文脈における「過渡的な現象」である可能性が高いと言えます。電力の導入期に「最高電力責任者」が必要とされたように、AI導入の初期段階では専任のリーダーシップが不可欠です。しかし、AIが「核兵器」のような特別な管理対象(シナリオA)ではなく、電気やインターネットのような「日常のインフラ」(シナリオB)として定着するにつれ、そのガバナンス機能は既存の組織構造に同化していくでしょう 。
法理論における「馬の法(Law of the Horse)」―新しい技術のために独自の法体系を作るのではなく、既存の法原則を適用すべきであるという考え方―が示唆するように、AIガバナンスも長期的には独立した領域ではなくなります。将来的には、セキュリティはCISO、コンプライアンスはCLO、事業戦略はCEOやCSOへと分散・統合され、AIガバナンスは特別なゲートキーパーではなく、組織の標準的なプロセスとして組み込まれていくものと考えられます。
AIガバナンス丨御礼
関係者の皆様、学びの深い120分となりました。改めまして、ご準備いただいた皆様、そして、ご参加いただいたすべての皆様に対して、見えるところ見えないところのお気遣いも含めて、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
組織内弁護士として登壇の機会をいただくことが増え、2020年以降は小規模勉強会を含め累計約100回の講演・研修を行いました。大手法律事務所や上場企業からご依頼を受けることもありますが、毎回「次はさらに分かりやすく」を目標に内容を見直しています。
お役に立てる範囲で講師を務めたいと考えておりますので、ご関心がありましたらお気軽にお問い合わせください(メールフォーム)。なお、本業の時間的制約等から諸条件(なお、法科大学院等の教育機関の場合、できる限りの範囲で、無償でお引き受けさせていただいております)を都度ご相談させていただております。
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。







このたび、新たに登壇の機会を頂きましたのでご報告いたします。学びの途上として準備を進め、少しでも有益な内容をお届けできるよう努めてまいります。