Julia Binder, Michael D. Watkins (2024). To Solve a Tough Problem, Reframe It, Harvard Business Review, 102(1), 80-89.
STEP 2 Examine(問題解決に向けた深層の調査)
- STEP1「拡大」段階(前回参照)で問題の多面性を特定した後、次のSTEP2「検討」段階では根本原因を深く掘り下げる。
- “氷山”モデル(上図)は、海の上に突き出た(氷山の一角と比喩できる)「表面的なイベント」、海面の下に隠れる「これを駆動している行動パターン」、そのさらに下にある「基盤となるシステム構造」、その奥深く氷山の最も深層に潜む「確立されたメンタルモデル」を洗い出すのである。
- 論文筆者の設けた素晴らしい具体例は、本書をご購入又はウェブの無料閲覧の機会を用いて、個別にご高覧ください。
氷山の4つの階層は、様々な組織や社会問題を考える上でも、非常に役立ちそう。規制改革においても、この4つの構造分析は、役立ちそう。なぜなら、最終的に「法規制」というモデルが与えているロックインを解放することだとしても、広く検討する上で、他の問題解決法が浮かび上がってくる可能性があるからです。
今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
お読みいただき、ありがとうございます。「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を辞め、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。
本論文は、最新号で1番深く勉強したかったテーマ。例えば、2024年、「日本組織内弁護士協会(JILA)の60期・70期の若手〜中堅にもっとお役に立てるには自分は何ができるか?」―このような複雑でタフな問題に取り組みたいと考えていたところ、何から手を付けていいか、考えあぐねていました。本記事を読みながら、1つ1つその手法を私自身が身につけられるよう勉強中です。皆様も何か1つ2024年に取り組みたい会社・組織内外のタフな問を掲げて一緒に読み進めて見ませんか?
(*)英語力が乏しいためノロノロと順次、テクノロジーの力を借りつつ整理しておりますが、毎号素晴らしい学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、Blogをきっかけに、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。