認定心理士(日本心理学会)
こんにちは、渡部友一郎です。皆さんは、今、何を追い続けていらっしゃいますか?―人によって異なりますが、「成長したい」「他人の役に立ちたい」「よりよい◯◯を手に入れたい」…そんな気持ちを抱き続けることが、私たちが一歩一歩進んでいく原動力となっています。
私は1つのマイルストンを達成できたことを喜んでいます。昨日、認定心理士(日本心理学会)の資格授与の通知を受けました。
心理学学士(認定心理士)への道
2021年4月からの2年間、本当にしんどい毎日(週末)でした。
激務の傍ら、心理学学士の取得を目指して学ぶ毎日を過ごしていました。
学部4年間の心理学の専門科目を2年で単位取得するという挑戦は無謀とも言えるものでしたが、その結果は素晴らしいものでした。過去の司法試験時代を思い起こし、その頑張りを現在の学びに活かすことができたと評価しています。
この道のりは決して容易ではなく、深夜早朝の勉強、朝4時起床での基本書とレポート作業の日々は、自転車操業のようなものでした。特に、ゴールデンウィーク、夏休み・冬休みにある、朝から晩までのスクーリングや試験は辛かったです。
他方、コロナの真っ最中であった2021年に入学を決断した理由として、スクーリングも特例的に通学しなくてすむという戦略的な見通しがありましたが、この仮説は正しく、結局、卒業までの間、大学に直接出向いた回数は0回でした。通常は必要なスクーリングの移動時間をセーブしつつ、オンライン授業を聞きながら、ノートをまとめテスト勉強をするという二重の時間活用ができた点も大きかったです。さらに、録画の授業は2倍速で聞けたことも、心理学学士への道のりを2年間で達成する助けとなりました。
認定心理士の資格取得
そして、認定心理士(日本心理学会)の資格授与の通知を受けました。
認定心理士の資格は、透明性を持ってお話すると、心理学を体系的に学んだと言える「学部の専門科目」を修めましたという資格にとどまります。国家資格である公認心理師や臨床心理士とは異なります。また、心理学を体系的に学んでわかったこととして、臨床の本格的な内容(例えば、心理テストでおなじみのロールシャッハ・テストのやりかた・解釈の仕方)は、大学院での2年間の実習・勉強を要します。
しかし、これは私が設定した30代の10年計画の一環であり、自分自身にとって大切な「Core Value(価値)」の実現に一歩近づけました。
私のコアバリュー/ミッションは、『着想・達成欲・目標志向・社交性・学習欲の5つの強みを生かした最高のアドバイス(法律に限らない)を提供し、多くの種を蒔き育て、心から喜んでもらえる…ため、注意深く、欺瞞無く、本物の努力を続けること』です。
法律と心理の交差点
心理学は、「人の心」を理解し、それを活用するための科学です。
人の心は、それぞれが異なり、その感じ方や考え方も人それぞれです。それらを理解し、尊重することで、個々の思いや感情を大切にすることができます。
一方、法律学は、社会の公正さや公平さを保つための仕組みを提供するものです。
この2つの領域、法律と心理、は一見違うように思えますが、組織や社会、そして個々の人々が安心して生活できる世界を作るためには、両方が必要と感じます。
私は法律学から発展し、近時、(a)錆びついたルール・社会制度をリフレッシュするルール形成、(b)日本の「リスクテイク力」を高めるリーガルリスクマネジメントの社会実装などにも高い関心があります。
ただ、「最高のアドバイス(法律に限らない。)を提供」するためには、Airbnbで自分自身が気づいたように、自分が生来的に最も苦手な「人の心」「優しさ」を学び、さらに叶うならば、そういう心を理解した上で、私達の心を抑圧したり・不幸せにする制度・ルールを「法律」の智慧も駆使して、理念やスピリチュアルでなく、良く変容させていきたいと思い始めたのです。
初公開丨月刊登記情報(きんざい様)での連載開始へ
初のご報告となりますが、月刊登記情報(きんざい)様にて『法律業務が楽になる心理学の基礎』の連載チャンスをいただきました。
全原稿は、京都大学(心理学)の先生にレビューいただいております。
きっと皆様にも喜んで頂けると思います。
過去を学び、未来を切り開く
これからも、浅学非才ですが、私が学んだこと、感じたことを、これからも皆様と共有し、一緒に学び、一緒に成長していきたいと思います。何か本記事も皆様の「ひらめき!」のお役に立てば嬉しいです。きっと同じことを考えて「心」の大切さに共感してくださる方もいらっしゃると信じております。
いつも私を温かく見守り、励まし、そして共に歩んでくれる皆さんに心から感謝を申し上げます。そしてこれからも、引き続き温かいご指導をどうぞよろしくお願い申し上げます。
ラルフ・ウォルドー・エマーソン「浅はかな人間は運を信じ、流れを信じる。強い人間は因果関係を信じる。」
アムンゼン「完璧な準備のあるところに勝利は訪れる。人はそれを幸運と呼ぶ。」
2023.8.1
渡部友一郎
追記丨認定証が届きました。学びの証として大切にしていきたいです。
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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
個人的な考えですが、私がもし事業部側の人間だったら、「事業部が叶えたい夢」「事業部の大切にしていること・気持ち」を踏みにじるような”冷たい法務部”を「最良(Best)のビジネスパートナー」とは思わないと思います。
そのうちAIがとびきり賢くなれば、心理的に「イラッ」とする塩対応な法務部より、AIに聞いた方が気持ち的にもっと楽だと思うかもしれません。なぜなら、依頼者である事業部の方は、ビジネスパーソンである以前に、1人の心のある人間だからです。
多様な考えがあるかもしれませんが、組織内弁護士そして法務部員、どちらも「人」がコア(依頼者)となるお仕事です。
経営学や産業心理学の領域でも言い古されていることと同様、仮に、卓越した組織内弁護士・法務部員として最高のサービスを提供することを目指すのであれば、「人」を学ぶ必要があります。
そこで、「心理学」の体系的な学びが必要と考え、2021年4月に通信制大学(3年次編入)に入学し、「心理学」を専攻。2023年3月、法学(学士)に加えて2つ目の学位となる心理学(学士)を修めました。
昨日、認定心理士(日本心理学会)の資格授与の通知を受けました。(実現するまで語ると実現した気になるので)あまり触れていなかったこの旅の一端をお話させてください。