自由と正義における書評
いつも大変お世話になっております。下記の通り、書評が掲載されました。本書の読了により恩恵を享受できる対象は、学部生以上に、企業から案件を受けている外部弁護士かもしれない。2020年時点において、社内弁護士がいる企業の割合は28.3%(1224社中346社:1108名)を記録した。2000年の2.1%(1183社中25社:39名)、2010年の9.2%(1035社中95社、182名)と比較すると社数・人員数ともに飛躍的に増大している。企業内部外部間の法的情報の非対称性の歪みが解消され、加えて企業間の外部弁護士の評判の伝播は一層早まり、外部弁護士は企業の継続的なフィードバックに直面する。本書は、依頼者である企業の基礎情報及び最新動向を知る上で、様々な手がかりを提供する。例えば、第1章ではISO31022等のリスクマネジメントの手法、第11章では企業法務の現場でのテクノロジーの実装、第12章では公共政策法務が、主要な参考文献とともに、正確に叙述されている。
《タイトル》
渡部友一郎「書評 松尾剛行『キャリアデザインのための企業法務入門』(有斐閣、2022年)」自由と正義74巻4号(2023年)55頁
引き続きご指導ご鞭撻をどうぞよろしくおねがいします。
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(了)
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