
登島和弘氏(法務参謀アカデミー校長)の言葉丨目次
メモしたい法務の言葉とは?
登島和弘氏(法務参謀アカデミー校長)の言葉
「高難度でかつコミュニケーションが重要な仕事にシフト(せよ)」
―登島和弘氏(法務参謀アカデミー校長)
名取勝也=小林洋光=登島和弘「3年後のあるべき企業法務の姿―人材・組織・テクノロジーの視点から考える未来像」ビジネス法務2025年11月号Ⅵ-Ⅶ頁
中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)
「高難度でかつコミュニケーションが重要な仕事にシフトせよ」というメッセージは、コンフォートゾーンから抜け出し、単に契約書と向き合うだけではなく、難しい案件や人とのやり取りが欠かせない案件に積極的に取り組むべきだという意味であり、AIが発展する現代において、まさに進むべき方向性だと思います。
先日のHubble様のセミナーでも申し上げましたが、私たちリーガルの役割は「厨房で料理を作るシェフ」であるだけでなく、「お客様の体験を意識したメニューを考案し、実際に料理を作り、コミュニケーションを取りながら最高のタイミングでサーブする」ことに近いものです。
もちろん、食材と料理そのものに真摯に向き合う職人気質は大切です。しかし、リーガルとしてリーダーシップを担う立場になればなるほど、単なる料理人の視点にとどまらず、「レストラン全体を経営する」ようなマインドが必要になってくると考えています。
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(了)
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