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日経「法務のプロを経営層に」丨三井物産General Counsel高野様・パナソニックGeneral Counsel小徳様らをフォーカス👏

図表・データ | 組織内弁護士研究ノート® | 法務部とインハウス弁護士の金貨
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日本経済新聞の月曜版「税・法務」は、多くの法務部門や弁護士の方がご覧になっていると思います。今週の注目記事を取り上げながら、皆さまのご意見も伺えれば幸いです。学びの途中ではありますが、情報交換の場として活用いただければと思います。

週末には月曜版「税・法務」を拝読し、紙面全体で大きく取り上げられる記事というよりも、私たち「法務/組織内弁護士」にとって実務で役立つ内容に焦点を当ててご紹介しております。

今週は、「これこそが100%今取り上げたい」と思える玉稿がございました。児玉記者は常に丁寧な取材をされ、視座も多角的で、日経を読む経営陣やビジネスパーソンに対して法務の重要性を強くEchoしてくださる、大変貴重な存在だと感じております。

日経「法務のプロを経営層に」丨今週の注目記事

法務のプロを経営層に 専門の役員を新設、複雑化する規制に対応

掲載紙:日本経済新聞 | 掲載日:2025年9月19日丨注目記事を執筆された記者:児玉小百合記者

管理人が、法律の実務家として、リーダーとして、また、後輩たちが経営法務人材になれるための環境整備を進めてくださっており常々尊敬している三井物産初のGeneral Counselとなった高野様が取り上げられています。児玉記者の素晴らしい取材に基づく記事です。ぜひ、原典の記事をご高覧ください。

記事によれば、法務のプロを経営層に据える動きが加速していることが報告され、三井物産は2024年4月にGeneral Counselを新設し、法務(下記の座談会では昭和最後の新入社員とお話されていました)37年の高野雄市氏が就任。10人の経営会議で即時助言し、16事業本部と連携して意思決定を迅速化します。General Counselの設置は野村HD、JT、日揮HD、NTTにも拡大。パナソニックHD(こちらもファンが多く私も敬愛する小徳先生)はグローバルのGeneral Counselが世界670人の法務を束ね、制裁・貿易規制対応を強化。

経産省の2018年報告書(法務機能の在り方研究会―管理人もWG委員を務めており、ここで高野様との御縁を頂きました)も追い風で、資本金1000億円以上でのGeneral Counselの設置率は33%(2020年)となっています。一方、役割定義や後継育成は課題で、企業価値向上のエビデンス蓄積が定着の鍵とされます。

a couple of men wearing glasses

日経「法務のプロを経営層に」丨組織内弁護士としての私見

私に誤解があれば大変恐縮ですが、今回の児玉記者の記事や提言について、私は特段の違和感は抱きませんでした。100社あれば100社の事業が異なる中で、リーガル部門やそのトップに期待される役割も自ずと異なると考えます。そのため、あるポジションを創設すれば自動的に職務の範囲や役割が定まるわけではないと思います。

その一方で、財務最高責任者(CFO)が担う共通の役割があるように、ジェネラルカウンセルにも一定の共通項、すなわち求められる能力や資質が存在するのではないかと感じています。

私たち若手から中堅の世代は、先輩方が築き上げてきた経営との信頼をしっかりと引き継ぎ、タイミングが訪れたときにバトンを受け取り、次の世代へさらに渡していく責務を負っていると思います。そのためには、単に法的知識や社内事情への理解、ビジネスセンスにとどまらず、体や心の強さを含めて「準備」しておくことが不可欠だと考えています。

おとぎ話でたとえるなら、長い旅に出る勇者が剣や地図だけではなく、旅路に耐えられる体力や仲間との信頼を蓄えて出発するようなものです。どれほど立派な戦略を持っていても、体や心の準備が整っていなければ途中で歩みを止めざるを得ません。だからこそ、知恵と同じくらい、心身を整えることもリーダーシップに不可欠な要素だと考えています。

Airbnbで日々感じることですが、リーダーシップは性別を問わず体を鍛えることからもインスパイアされます。米国のあるDeputy General Counselは、会議がどれほど立て込んでいても自宅にウォーキングマシンを設置し、毎日5万歩を歩くと話されていました。最高のメンタルとフィジカルの状態を自分なりに保つことで、意思決定がぶれず、最良のサービスを提供できるという点は、本当にその通りだと思っています。

Deputy General Counsel(DGC)とは

皆さまはどう思われますか?

御礼とご報告丨本日予約開始となった新刊📙のご案内

組織成長を叶える 組織内弁護士の教科書丨迷うたび、読んでほしい
組織成長を叶える 組織内弁護士の教科書

上記に新しく心を込めて執筆した書籍をご紹介させてください。きっと喜んで頂けると思います。

シリーズ最新刊・中村直人弁護士(日本経済新聞「企業が選ぶ弁護士ランキング」10年連続総合首位)ご推薦!
渡部友一郎『成長を叶える 組織内弁護士の教科書』(日本加除出版、2025年)
Q: どのような書籍ですか?
A: 弁護士であり会社員でもある自分の悩みに、実務で効く答えを。外資系法律事務所と企業の現場で生まれた金貨の知恵を、漫画と文章でわかりやすく届けます。迷うたび、読んでほしい、という気持ちで心を込めて執筆しました。

予約は本日よりAmazonで受け付けております。もし叶うならば、ご予約という形で応援いただけるととても嬉しいです🙏 ☞ 今すぐAmazonで予約する

組織成長を叶える 組織内弁護士の教科書丨迷うたび、読んでほしい

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。