
加藤新太郎 元裁判官の言葉丨目次
小泉志保弁護士―メモしたい法務の言葉とは?
小泉志保弁護士の言葉
小泉志保弁護士(日清食品HD執行役員CLO)「CLOとして必要な資質を一言で言えば、『腹を括る』こと」
坂本英之=小泉志保=木内秀行「General Counsel / Chief Legal Officer 座談会―今後の企業内弁護士の在り方とキャリアプラン」NIBEN Frontier 2025年11月号22−33頁
中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)
韓国の弁護士の数は、大韓弁護士協会の2023年末時点の統計によれば約3万4,000人を超えており、そのうち組織内弁護士(社内弁護士)は、登録者全体の約13%にあたる4,000人以上が活動していると示すデータがあります。これは10年前と比較して約3倍近い増加率であり、韓国企業において「経営判断を下すポスト」への弁護士の登用が急速に進んでいる実態を表しています。
同様に、台湾の弁護士は、法務部(日本の法務省に相当)の統計によれば約1万2,000人が活動しており、決して絶対数は多くないものの、近年の企業のグローバル化に伴い、大手ハイテク企業を中心に法務部門の責任者として弁護士を雇用する慣行が定着しつつあります。これらの近隣諸国のデータは、坂本氏や小泉氏が指摘する「経営全体を見渡すCLO」という存在が、グローバル競争においてはもはや「特別な存在」ではなく「標準的なインフラ」になりつつあることを示唆しています。
組織のチームのトップに、その分野の専門的な資格を持った人間が登用される必要があるかについては、賛成・反対を含めて、様々な援用できそうな研究や見立てがありえます。
ここでさらに気になるのが、Googleが社内の優秀なマネジャーの行動特性を分析したリサーチ結果です。当初のランキングにおいて「専門的な技術力(Key technical skills)」は、8つの特性の中で最下位(8位)の重要度しか持たなかった(※後の改訂でも上位には来ていない)。世界で最も「専門性(エンジニアリング)」を重視しそうなGoogleでさえ、リーダーに求められるのは「コーチング」や「チームのエンパワーメント」であり、技術力そのものではないという実証データもあります。
しかし⋯(来週に続きます)
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