【体験談】中村直人先生の新刊『ガバナンスを語る』(2025年、商事法務)を待っていた弁護士

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こちらのコーナーでは、組織内弁護士・法務部員としての日常で学んだ気付きを短くご紹介します。学びの途上でまとめた内容ですが、皆さまが新しい情報に出会うきっかけになれば幸いです。

中村直人先生の新刊情報

中村直人『ガバナンスを語る』(2025年、商事法務)

ご自宅の数千冊の蔵書と思索から生まれた一冊

中村直人先生との2年ぶりの昼食にて

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※鮨一條にて丨投稿及び写真の掲載について中村直人先生の事前のご了解をいただいております

2025年5月、中村直人先生と2年ぶりに昼食の機会を頂きました。前回頂いたアドバイスを頑なに守り進み、社外役員や日本法人取締役に就任した近況をご報告しつつ、先生のお話を伺う貴重な時間となりました。

その席で、6月刊行予定の新刊についてお聞きしました。先生が数千冊に及ぶ蔵書を参照し、世界史・社会学・哲学・経済学・国際関係論など多角的な視点から日本企業のガバナンスを論じる一冊になるとのことで、今から胸が高鳴ります。

Amazonで予約をして、正座して待ち続けていよいよ本日6月17日(火)に発売された中村直人先生の新刊『ガバナンスを語る』、皆さんはもう予約・購入されましたか。

午後にAmazonから届く予定の1冊を心待ちにしつつ、内容紹介と目次を眺めているだけで興奮しています。

本日6月17日(火)に発売

商事法務様のウェブサイトによれば、本書は第一線で企業法務を牽引してきた中村先生が、法学にとどまらず世界史・社会学・哲学・経済学・国際関係論・家族論まで縦横無尽に引き合いに出し、日本企業のガバナンスを多面的に語る内容とのことです。

目次には「西側の理念とその変容」「産業革命以来の社会的基盤」「日本のガバナンスの課題」「社外取締役の効用」など、経営者・法務担当者・学生のいずれも刺激されるテーマが並びます。

私がとくに楽しみにしているのは第5章と第6章です。社外取締役に関するご経験や実証研究を踏まえて「取締役会のあるべき姿」を再定義し、さらに、「個人主義」や「所有権」といった歴史的な概念(ドグマ)とガバナンスを結び付ける視点が示されるようです。どのようなビジョンが描かれるのかをしっかりと学びたいと思っています。

未読の段階でも「こういう見方があったのか!」という読後感が得られそうな1冊。ガバナンスに携わるプロフェッショナルはもちろん、リベラルアーツを通じて企業社会を読み解きたい方にも強くお薦めします。

法律家・法務部門へ強く推薦

本書は、2025年以降のジェネラルコーポレート業務や企業法務、ガバナンス領域に携わる法律家・法務部門の必携書となるに違いありません。

株主総会シーズンでお忙しい時期かと思いますが、皆さまどうぞご自愛ください。

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(了)

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