
◯✕ 問題<正解は末尾>
次の文は正しいか?― Mercedes-Benz の M0360 Data Platform は、従業員が自然言語で質問を行い、生産ラインの改善に役立てられる仕組みを提供している。
H. James Wilson, Paul R. Daugherty (2025). The Secret to Successful AI-Driven Process Redesign, Strong leaders put business transformation in the hands of all employees, Harvard Business Review, 103(1), 45–51.
H. James Wilson と Paul R. Daugherty による本論文は、生成AIを活用することでカイゼン(継続的改善)が進化し、従業員がプロセス改善の中心に据えられる重要性を強調している。本文で私が気になった事例のメモは下記のとおりです:
- Mercedes-Benz の事例: M0360 Data Platform を活用して、工場とサプライチェーンのリアルタイムデータを提供。従業員は自然言語で質問を入力するだけで、AIからボトルネックや改善機会についてのインサイトを得られる。この取り組みにより、従業員の創造性と観察力が補完されている。また、HR部門による「Turn2Learn」プログラムでは、従業員がプロンプトエンジニアリングや自然言語処理などのスキルを学ぶために40,000以上のAI関連コースを提供している。
- Mahindra & Mahindra (インドの自動車企業)の事例: AI駆動のバーチャルアシスタントを用いて、ロボット修理手順を即時提供し、ダウンタイムを短縮するとともに、従業員の士気を向上させている。
<本日の答え合わせ>
◯✕ 問題
次の文は正しいか?― Mercedes-Benz の M0360 Data Platform は、従業員が自然言語で質問を行い、生産ラインの改善に役立てられる仕組みを提供している。
答え: 正しい
解説: M0360 Data Platform はリアルタイムデータとAIを活用し、従業員が意思決定を支援する仕組みを提供している。
今日はここまで。引き続きどうぞよろしくお願いします。1歩1歩。
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「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。この論文は、生成AIによりビジネスの変革を現在進行系で行い、大きな成果をあげているグローバル企業が多く実例として紹介されています。法務部門が「AIの導入」を「AIがよくわからないから」という理由でブロックしている日本企業があるという嘘のような本当の話も耳にしたことがありますが(都市伝説と思いたい)、世界レベルで起きている生成AIによる他国の競争力の強化の実例を法務部門もしっかりキャッチアップし、企業価値を潜在的に「葬る(法務る)」ことがないように気をつけたいと思う次第です。
(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。