酒井智也弁護士(Hubble取締役CLO)「(笛吹けど踊らずの場合)①ゴールが何か、②そしてそのゴールまでの時間軸⋯を明確にするような支援をしています。」丨メモしたい、法務の言葉

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メモしたい法務の言葉とは?

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Problem Statement (問題の所在)

法務部員・組織内弁護士は、不確実性が高まる環境の中で、社内のクライアント(依頼者、経営者、事業部門など)の意思決定を十分な情報に基づいて支援する役割を担います。 しかし、日々の業務で何をすべきか迷うときもあります。

ソリューション

定期的に、法律雑誌などで見つけた「珠玉の言葉」を紹介します。 ノートやスマホにメモすることで、自分を鼓舞したり新しい気付きを得るきっかけになることを期待しています。

想定する読者

法務部門の方(とりわけ組織内弁護士・インハウス弁護士)、外部弁護士の方、ロースクール生・司法修習生の方

酒井智也弁護士(Hubble取締役CLO)の言葉

酒井智也弁護士(Hubble取締役CLO)「(笛吹けど踊らずの場合)①ゴールが何か、②そしてそのゴールまでの時間軸⋯を明確にするような支援をしています。」

松尾剛行=酒井智也=松井裕喜「スペシャル鼎談 AI時代、法務はこのままでいいのか?―3者の立場からの実践対話」会社法務A2Z 2025年11月号36-43頁

中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)

リーガル部門がリーガルテック案件を社内で前に進める際、次の二点は要(かなめ)だと思います。メモに残しておくと実務で効きます。

酒井弁護士の言葉である「(笛吹けど踊らずの場面では)①ゴールは何か、②そのゴールまでの時間軸はどうするかを明確化する支援を行う。」をアカデミックにも確かめて置くことが有益です。すなわち、このお考えの根底には、おそらく、組織行動論の古典である Edwin A. Locke らの研究があり、同研究では、具体的で明確な目標は抽象的な指示よりも高い遂行をもたらすことを示しており、チームが同じ方向に動くためには「何を、いつまでに」を明示することが不可欠であると論じています。

コミュニティの得手不得手よりも大切なこととして、目標と期限の共有⋯これが、組織を実際に動かす最大の推進力です。

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補足情報

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なお、法律相談に関しては直接対応いたしかねますので、お近くの法テラスにご相談ください。それ以外のお悩みや想いは、いつでもお待ちしております。あなたの声が、きっと誰かの力にもなります。

リーガルリスクマネジメントの教科書とは?

リーガルリスクマネジメントの教科書』(日本加除出版)は、2023年に出版された教科書です。リーガルリスクマネジメントという臨床法務技術を独学で学んでいただけるよう、心をこめて作成いたしました。きっと喜んでいただけると思います。

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渡部友一郎『攻めの法務 成長を叶える リーガルリスクマネジメントの教科書』(日本加除出版、2023)

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(了)

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