
伊藤和子弁護士(ヒューマンライツ・ナウ)の言葉丨目次
メモしたい法務の言葉とは?
伊藤和子弁護士(ヒューマンライツ・ナウ)の言葉
伊藤和子弁護士(ヒューマンライツ・ナウ)「昨今の排外主義や外国人差別助長は、出版、インターネット等、多くのビジネスが介在して増幅している。関連企業が共同して影響力を行使すれば、是正できるはずだが、目立った動きが乏しいのは由々しきことだ。」
伊藤和子「企業に求められる人権への対応」ビジネス法務2025年12月号1頁
中堅組織内弁護士による分析(個人的な考え)
誌面の都合上、伊藤先生のお考え―すなわち、関連企業がどのような措置を講じればよいのか(また、それが法的な強制力を伴うものとして想定されているのか、それとも民間企業による自主的な取り組みとして位置づけられているのか)―については、残念ながら明確な情報や具体的なNext Stepsは提示されていません。
「昨今の排外主義や外国人差別の助長は、出版やインターネットなど多くのビジネスが介在することで増幅している。関連企業が共同して影響力を行使すれば是正できるはずだが、目立った動きが乏しいのは由々しきことだ。」という先生のご示唆・ご意見については、賛否両論あると思われます。いずれにしても、読者一人ひとりが伊藤先生の言葉の背景や意図を考え、このような見解も存在するという点を、法務部門として意識しておくことが適切だと考えます。
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