小さな執筆の心得
論説情報
いつも大変お世話になっております。下記の通り、論説が掲載されました。
渡部友一郎「巻頭言 風をよむ―嵐を切り抜けたリーガルテック」金融法務事情2216号(2023年)1頁
論説のここだけのストーリー
最初にこの「コーナー」の名前を、沢山の候補から「これだ!」と決めた方にはきっと託すような想いがおありだったはずです。私の妄想ですが、きっと、①巻頭言は1頁だからサラリと読める、②サラリと読めるが「流れ」がわかる記事、③そして『時流を読む』でも『空気を読む』でも『潮を読む』でもなく『風』を読む―きっと「風」という「目に見えない」それでいて「どの方角からどの方角へ、どのような強さで吹いているかわかりにくい」ものを解説することが期待されていると考えました。
私は今回が「風を読む」の2回目の執筆でございます。
前回と同じく、「風」をタイトルに含め、そして、上記のコーナーの想いを想像し、読者の方々「風」の方向・強さを1頁で読み取れるように、何度も推敲を重ねました。
そして…先程携帯をみたところ、四大法律事務所の恩師と仰ぐ1人のご高名な弁護士(銀行含む金融に精通されています)から、LINEを頂きました…。
金融法務事情を毎号欠かさずチェックされているなという「さすが」という想い。
さらに、こうして、若手にきちんとフィードバックをくださること、とても嬉しいです。とっても励みになります。
私も時間が叶う限り、素晴らしい記事を見かけたら、必ずメールを送るようにしておりますが、皆様も「あ、◎◎先輩の記事だ」「お、〇〇くん執筆したのだ」で終わっていませんか?―きっと一言でもフィードバックがあると、執筆者もとっても喜んでくださると思います。
引き続きご指導ご鞭撻をどうぞよろしくおねがいします。
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(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。
皆様は、執筆を依頼されたとき、編集者様・チームが「その企画」に抱く願い・想い、いいかえれば、ニュアンスや肌触りをしっかり考えていらっしゃいますか?
もしかしたら、企画全体やコーナーにあまり気を使わず、すぐに、自分の書きたいことを書いていませんか?
私は、執筆のご依頼をいただいた際、「コーナー」の名前とそのニュアンス・手触りを深く考えます。伝統ある金融法務事情様の巻頭言の名前は「風をよむ」です。