<御礼>西村あさひ法律事務所様の角田先生と一緒に登壇させていただきました。このテーマはきっと多くのインハウス弁護士・法務部門の方に役立つと考え、企画・撮影・動画配信まで、一気通貫で準備をさせていただいた、思い入れのあるセミナーです。
日本組織内弁護士協会 リーガルリスクマネジメント研究会主催
飲食店レビュー掲載サイト高裁判決
― インハウス弁護士のためのアルゴリズム変更と独禁法・民事上のリスク低減策 ―
研修会レポート: https://jila.jp/2024/03/3983/
セミナー概要(動画は上記URLから御覧ください)
2024年1月19日、飲食チェーン店様とレビュー掲載サイト運営企業様(*)との係争に関して、東京高等裁判所は東京地方裁判所の判決を覆し、独占禁止法違反を認めないとして、飲食店レビュー掲載サイト側の逆転勝訴判決を下しました。
(*) すべてのJILA会員の心理的安全性の観点から、当研究会では講義及び資料内での個別の社名使用を控えます。
当該判決の学術的評論は研究者や専門家に委ねるとして、本研究会では、皆様が部署から相談を受けた際に、どのようにリーガルリスクを特定、分析、評価、そして対応(軽減策)していけるかを分析します。
【事業部(田中さん)と法務部(佐藤さん)の相談内容[架空事例]】
田中さん(事業部)
私達のチーム(事業部)では、顧客に対して、2024年3月末にメールで告知し、その1ヶ月後の4月末に、ウェブサービス・プロダクトの「仕様変更」(アルゴリズム変更を含む)を検討しています。
この変更は、現在直面している事業上の問題を解決するためのものです。
しかし、エンジニアによると、一部の顧客に不利益(5点満点のレビューの再評価、相対的な低下など)をもたらす可能性があるとのことです。
佐藤さん(法務部)
なるほど。ご相談に来ていただいた経緯を教えていただけますか。
田中さん(事業部)
実は、わたしたちのチームの部長が「日経新聞で、飲食店レビュー掲載サイトのアルゴリズム変更が独占禁止法違反として会員企業から訴えられたケースを見た。私たちの変更に法的な問題はないか?」と懸念されたのがきっかけです。
事業部としては、東京高等裁判所の判決を踏まえ、リスクを特定・分析し、リスクがあれば軽減策を求めています。仕様変更は計画通り進めたいという強い希望があります。
IT規制、プラットフォーム規制、独占禁止法に関心がある方、インターネット企業のインハウス弁護士の方、自社・子会社・グループ会社の事業でウェブサービスの仕様変更により一部の顧客に不利益が生じ、トラブルが発生した経験があるインハウス弁護士の方は、ぜひご参加ください。
日本組織内弁護士協会 リーガルリスクマネジメント研究会主催
飲食店レビュー掲載サイト高裁判決
― インハウス弁護士のためのアルゴリズム変更と独禁法・民事上のリスク低減策 ―
研修会レポート: https://jila.jp/2024/03/3983/
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2024年においても、法律事務所・法務部門など皆様のチームにお役に立てる登壇機会があれば、(年々時間の捻出が難しくなっておりますが)可能な限り、お力になりたいと考えております。こちらからご相談いただければ幸いです。
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ご相談・講演のご依頼などはこちらからご連絡を賜れますと幸いです。
(了)
※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。