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【体験記】MPCでサンフランシスコ空港の入国審査が0秒だった話

図表・データ | 組織内弁護士研究ノート® | 法務部とインハウス弁護士の金貨
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「国際線到着の長蛇の列=1〜2時間待ち」が常識―そんな固定観念をMPC(Mobile Passport Control)が一瞬で覆しました。2025年6月、筆者はサンフランシスコ国際空港(SFO)の到着ロビーで、MPCレーンに並んだ瞬間からパスポート提示まで合計“0秒”を実体験。ところが検索しても「SFOでどのレーン・列に並ぶのか」まで書かれた日本語情報はすぐに見つかりませんでした。本記事では “レーンの位置”と“アプリの正しい使い方” を中心に、失敗しないための全手順を写真付きで解説します。最長1.5時間待ちを選ぶか、0秒を選ぶか―答えは明白です。弁護士・法務部門・法学者の皆様の米国出張に役立つ情報として、サンフランシスコ国際空港でのMPCのレーンとMPCアプリをまとめます。

MPC(Mobile Passport Control)とは?

米国税関・国境警備局(CBP)が提供する無料アプリで、パスポート情報と税関申告をスマホで事前送信できる仕組みです。米国籍・カナダ籍(B1/B2)・ESTA渡航者の一部が対象で、登録は最短3分。空港では専用レーンが使えるので、長時間の行列を大幅に短縮できます。

1人で仕事の時などはスマホでメールをいじっていたら、1時間半なども何とかやり過ごすことができますが、もし小さなお子様などと移動されている際には非常に大きな苦痛になると思います。MPCを利用してサンフランシスコ国際空港(SFO)を攻略しましょう。

私は「ESTA(同一期限内)での米国入国2回目」で利用しました。ESTA利用の初回入国(一度、長い列を体験した上で、2回目に喜びを噛み締められると覚えておくと、間違いなさそうです)は利用できませんのでご注意ください

サンフランシスコ空港で「どのレーンに並ぶか」─結論は「左端」

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MPCのレーンは左レーン | 組織内弁護士研究ノート®

看板の表記を読み違えない

サンフランシスコ国際空港の国際線到着ホール(Gゲート)に降ろされ、人の流れについていくと、自然に4つの「黒地の看板」が並びます。左端「Global Entry / Enrollment on Arrival / Mobile Passport Control」とスクロール表示されるレーンこそ、MPC利用者が入るレーンです。

サンフランシスコ国際空港では、右側の「Visitors — Non-U.S. Passport, All Visas」は通常列なので要注意です。

ポイント:看板が英語ですが、レーンの選択を迷ったら「Mobile」の文字を探すと間違いありません。見落とすことはありませんし、立ち止まって確認してレーン・列に並べるのでご安心ください。

MPCアプリでセルフィーを撮影するタイミングは?出発前にやってしまっていいの?(結論:NG・駄目です)

着陸したら、自席で「MPCアプリ」を開き、セルフィーの写真撮影を完了する。メガネなどのアクセサリーを取り外すため、機外だとひと手間かかるからです(他人が写り込まない環境を確保するのも一苦労)。注)到着前に写真撮影を始めてしまうと、残り時間がフライト中に切れてしまうため、到着してからやりましょう。

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セルフィーを撮影したらこの画面になります。上にある通り制限時間があるので、日本で開始してしまうと、到着前に失効してしまいます。慎重なあなた⋯到着してからで大丈夫です。

サンフランシスコ国際空港でのMPCの動線・具体的ステップ

  1. 飛行機を降りたら International Terminal G 側の入国審査場へ。
  2. 左端のレーンへ直行(写真参照)。右端のレーンに吸い込まれないこと。
  3. レーンに並ぶ前にアプリを開く⋯必要はまったくなく、パスポートを手渡したら終わりました。画面を見せようとしたら「いらない、いらない」と言われました

MPCの感想

表示抜けする位あっという間に入国審査が終わるので、Airbnbで10年間、アメリカへの出張を重ねておりますが、本当に感動しました。ファーストクラスやビジネスクラス、プレミアムエコノミーで出張の疲れを最小限に抑えたいと言うアメリカ出張者の方はたくさんいらっしゃると思います。その一方で、空港の1.5時間荷物を抱えて長蛇の列・レーンに並ぶ中で疲弊されている方もたくさんいらっしゃったかと思います。

MPCにより入国審査が苦痛から(苦しみから解放されると言う意味で)楽しかったため、特別に記事を作成して共有させていただきました。皆様のご出張が実りあるものになることを願っております。もちろん出張以外の観光の場合でもESTAの同一期限内で2回目の入国であれば利用ができますので、ぜひお試しください。

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(了)

※記事に関しては個人の見解であり、所属する組織・団体の見解でありません。なお、誤植、ご意見やご質問などがございましたらお知らせいただければ幸甚です(メールフォーム)。